中垣内 まったく小泉は……。あっ、呼び捨てにしちゃった(笑)。小泉農相は「(価格を下げるために米の供給量を)じゃぶじゃぶにする」と発言したじゃないですか。あれは、世間では米価が高いことがまるで悪のように思われているから、それを打ち消すためだったわけでしょ。

中垣内祐一氏 ©福井工業大学

 たしかに米価を下げれば、国民を納得させられ、選挙の票につながるかもしれない。ただ、それでは農家が困るわけです。諸経費が上がっているのに米価がずっと低迷してきたなかで、農業経営は非常に厳しい状況でした。〉

ドローンで肥料を散布 ©福井工業大学

米作りに必要な諸経費の金額

 中垣内氏の農水相、政府に対する厳しい批判はこれにとどまらない。このほかにも、農業機械や肥料といった米作りに必要な諸経費の金額や現在の経営状態、JAに米が集まらない理由など、中垣内氏が赤裸々に語った。

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小泉農相は現場を知らないにもほどがある」は、月刊「文藝春秋」10月号(9月10日発売)及び、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」(9月9日先行公開)に掲載される。

文藝春秋

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小泉農相は現場を知らないにもほどがある
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