「大学1年までは、鏡を見るのが本当に嫌だったんです」。かつて自分の見た目を受け入れられなかったコスプレイヤーのひやニキさん(34)は、自分磨きに打ち込んだ結果、体重69キロから54キロへと激減。今ではSNSで堂々と発信できるほどのイケメンに生まれ変わった。

 SNSでのバズりにとどまらず、今年8月には憧れだった元SMAPメンバーの稲垣吾郎さん、香取慎吾さん、草彅剛さんとの共演も実現。陰キャだった彼がどうやってコンプレックスやイジメを乗り越え、今のような状況にたどり着けたのか?

イケメンになって、免許更新の場で「別人」と間違われたことも…。ひやニキさんはなぜ変われたのか?(写真:本人提供)

「鏡を見るのが嫌だった」過去から、別人級の変身を遂げるまで

 昨年、免許更新の際に別人と間違われるほど激変したことが話題になったひやニキさん。その反響について「良いことが多かった」と語る。YouTubeの番組に呼ばれた際には「Mrs. GREEN APPLEの大森さんに似てる」と言われ、昔の友人からは「見た目はすごく変わったけど、中身は相変わらずで良かった」と連絡が来ることも増えたという。

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 中学・高校時代、ひやニキさんは容姿が原因でイジメを受けていた。肌荒れに悩み、「ニキビをつぶして傷あとが顔中にぽつぽつあった」という。また、青ひげが目立つのが嫌で「ヒゲを抜く癖」もあったそうだ。

垢抜けする前の「クラスの3軍男子」時代のひやニキさん。「見た目」が原因で、女子からもイジメを受けていたという(写真:本人提供)

「大学1年目ぐらいまでは鏡を見るのが本当に嫌で……。自分の顔を見るのを無意識に避けていた」と当時を振り返る。大学でマジックとジャグリングのサークルに入り、自分の動きを映像で確認する必要に迫られたことで、少しずつ自分の姿と向き合うようになった。

 高校時代にイジメてきた女子からの連絡はないものの、過去にイジメてきた男性から「お前、めっちゃきれいになったから1回会わないか。きれいになったお前のことは、俺、好きかもしれん」というメッセージが届いたこともあるという。「キモっ、怖っ!」と思ったと率直に語る。

 見た目の変化は内面にも影響を与えた。「見た目が変わったことで、自分のことを好意的に見られるようになったのは大きい」と語るひやニキさん。以前は「女性コンプレックス」があったものの、現在では「女性がみんな同じというわけではない」と考えられるようになったという。

 長らく仲が良くなかった父親とも、昨年和解した。子供の頃に言われた「あなたはなにをやってもダメだから、勉強だけは頑張りなさい」という言葉に傷ついていたが、「親としても悪気があって言ったわけじゃない」と理解できるようになったという。

「母親にも父親にもずっと迷惑ばかりかけてきたので、申し訳ないと思う。そのぶん取り返せるように、とは思っています。親がいるうちにしか恩返しできませんしね」

驚きの免許更新(写真:本人提供)

 ひやニキさんの変身は、見た目だけでなく、人間関係や心の持ち方にまで及んでいる。また、整形もせずにここまで変われた彼の努力は多くの人に勇気を与えるだろう。

Yahoo!読者の反応

・素晴らしいですね。自分の外見はこんなもんだと諦めてしまう人も多いと思いますが大変な努力と精神力でひっくり返したんですもんね。なかなか出来ることではないと思います。

・壮絶な努力の凄さが伝わってくる変遷写真だが、あえてネガティブな事を言うと、いつか結婚し子供が生まれたら、やっぱり素の自分に似るかもしれない事を思うと、ちゃんと過去の自分を相手に伝えてあげて欲しいとは思う。

・私も学生カーストでは下の方でしたが、自分に諦めの意識があって自然と自己肯定感も低くなるので下位から浮上しないというスパイラルなんですよね。自分を諦めないことは大事なことなのかもしれません。大人になっても言えることです。

・ここまでの大変身は過去最高かも。基本的にみんな自分のコンプレックスから逃げがちでそのまま放置して歳を取ると思うんだけど、この人は気付いて自分を客観的に見れるようになったのは本当に凄いと思う。簡単にできそうで案外できないこと。

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