昨年11月の百合子さま(享年101)の薨去後、空席となっていた三笠宮家の当主の座。このほど決定したのは、娘が家を継ぎ、母が独立するという、きわめて異例の結論だった。その背景にはドロ沼の“母娘闘争”があった。
その高貴なる女性は、眼前の役人に声を荒らげた。
「それは、彬子の耳には入れないで」
声の主は、ヒゲの殿下として親しまれた故・寛仁親王の妃、信子さま(70)。緊張した面持ちで相対していたのは、宮内庁の西村泰彦長官である。
西村氏はこの夏の日、信子さまにとって悪いニュースを報告しなければならなかった。信子さまとは関係が断絶している長女、彬子さま(43)に関することだ。
昨年11月に三笠宮家の当主だった百合子さまが101歳で薨去。それ以降、信子さまと彬子さまは、三笠宮家の次期当主の座をめぐって密かに火花を散らしてきた。西村氏が信子さまにもたらしたのは、軍配が娘に上がったという事実だった。彬子さまのお耳に入れずとも、結論が覆るはずもない。それでも咄嗟に言葉が口をついたのは、それだけその事実が屈辱的だったからだ。
だが、信子さまも黙ってはおられなかった。その後にとられた“異例”の行動に、今度は彬子さまが激怒され――。
〈この続きは配信中の「週刊文春 電子版」および10月2日(木)発売の雑誌「週刊文春」でお読みください〉


