今まで生きてきて一番後悔していることは何ですか?――と尋ねたところ、「二度結婚して、どちらも失敗したこと」と語るのは、56歳・アルバイトの男性。

 二度結婚したものの、離婚後は独身を貫き通す「辛辣すぎる理由」とは? ごく普通の人々の悩みや暮らし、気になる行動をとことん調べた月刊「裏モノJAPAN」のルポルタージュをまとめた『調査ルポ この日本の片隅で~バズらない人生300人それぞれの事情~』より一部抜粋してお届けする。(全3回の1回目/続きを読む)

写真はイメージ ©getty

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最初の結婚

 33歳のとき、5つ年上の女性と結婚しまして。結婚前はとても気立ての良い、穏やかな性格だったんですが、夫婦になってまもなく本性が顕になってきたんです。カネ遣いの荒さがもうめちゃくちゃで、毎月、こっちが必死に稼いできた給料を友人との食事だ、買い物だと湯水のように使いまくるんです。私にはビタ一文、小遣いを渡さずにですよ。

 しかも、それをとがめようもんなら、10倍の罵倒で返してくる。本来は気性の荒い女なんですよ。そのうち貯金も尽きて、これじゃやってられないと38のときに離婚しました。

 で、その3年後に、今度は4歳下の女性と再婚するんですが、この女の場合も結婚後、隠れていた問題が表面化するんです。

 依存心が異常なくらい強いというか、とにかく私が片時でもそばにいないとヒステリーを起こすようになるんです。だから毎日、彼女をなだめすかしてから出社するのが日課になりました。