才能がある人が好き。みんなそうじゃないの?

岡村 その後、劇作家の野田秀樹さんとお付き合いをされ、入籍はしなかったけれど家族同然の生活をされていました。やっぱり、大竹さんは才能がある人を好きになる傾向がありますよね。

大竹 うん、才能がある人が好きですね。みんなそうじゃないの?

岡村 自分が仕事熱心な場合、自分を支えてくれる人にそばにいてほしい人のほうが多いと思うんです、この世界では特に。

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大竹 でも私は支えはいらないな。自分で支えられる。自分のことは自分でできる(笑)。

岡村 しかし、トップ・オブ・トップの才能と対峙するわけじゃないですか。大竹さん自身もそうだし、さんまさんも野田さんもそう。ふとしたときにバチバチになりませんか?

大竹 二人とも、私にしか言えないことってあるんです。「面白くないよ」って。やっぱり普段の生活を見てるから、「お酒呑んでるからこんなのしかできないんじゃないか!」とか「もっと勉強しろ! 苦しめ!」なんて思ってしまう。残酷なんです、私のほうが(笑)。するとどうしても険悪なムードになりますよね。

岡村 大竹さんもめちゃくちゃストイックですから。クリエイティブに対しては。

 

大竹 でも、なんだろう、私と一緒にいるとだんだんつまらない人になっていっちゃう(笑)。で、別れた後にまた復活して面白くなる。「よかったね」って、彼らには言ってますけど(笑)。

岡村 つまらなくなった原因ってなんだったと思いますか?

大竹 さんまさんのときは、例えば、彼のお洋服とかも私が選んでたんです。そうするとなんかキレイなお洋服を着た普通の人になっちゃう。そうじゃなくて、ちょっとズレてる服のほうが、テレビに映ったときにはじけて見えるんですよね。ああ、そういうことなのか、普通の人に見えるようにしてたのは私だなって。

 でも、彼は彼で、子供のために、お家のために、仕事を抑えたりして、すごく一生懸命努力してくれた4年間ではあったので、感謝はしてるんです。

※大竹しのぶさんが仕事観や恋愛観、お子さんたちとの現在の関係などについて語った記事全文は『週刊文春WOMAN2025秋号』で読むことができます。

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