「もしかして娘はずっと仲間外れにされていたのではないか…」

 6月に入ると、ツムギちゃんは家で毎日のようにA子とのトラブルを話すようになった。保育園の担任に何度も相談して対応を求めたが、状況は一向に改善しなかったという。

 そして6月19日、宇佐美さんはツムギちゃんを保育園に送り届けた直後、A子ともう1人の園児からツムギちゃんが仲間外れにされる場面を目撃した。ツムギちゃんが「遊びに入れて」と言うと、A子に拒否され、さらにA子から何か言葉をかけられると茫然と立ち尽くしてしまった。

 

「もしかして娘はずっと仲間外れにされていたのではないか、と気づき、ツムギに『泣きたいの?』と聞くと大声で泣き始めました。その日はとても保育園に居続けられないと判断し、連れて帰りました。そこからツムギは少しずつA子ともう1人にずっと仲間外れや嫌がらせを受けていたと話し始めました」

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 この日以降、ツムギちゃんはそれまで以上に保育園へ行くことを拒否するようになった。宇佐美さんは保育園の担任や園長に重ねて相談をしても何ら状況に改善が見られなかったことから、7月には保育園から別の幼稚園に転園することにした。

「小さな保育園だったので1つしかクラスがなく、保育中の娘とA子の分離が難しいこともわかっていました。それならば、園を変えてでもとりあえずツムギをA子から離したほうがいい、と考えて転園を決めました。その時は、これで終わりになると思っていたのですが……」

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