やっと再就職先を見つけたが…

 さらにパソコンで求人を探して、応募させてくれる会社を見付けて面接に行くものの、面接官の態度を見ていればわかるのですが、さも僕には興味がないという感じでした。

 当然のように不採用です。

 それから数多く応募して、布団の営業に合格しました。

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 やった!と喜んだのも束の間、ここは戸別訪問の飛び込みで、半分お年寄りを騙して高級布団をクレジットで契約するものでした。

写真はイメージ ©getty

 この会社は数日だけ働いたのですが、良心の呵責もあり逃げるように辞めました。

〈いくらお金がなくても、悪いことはできないよ〉

 続けていくつも面接に落ちてから、内定をもらった会社は外壁の塗装と屋根の張替のリフォーム会社でした。

 この会社も何だかんだ客に言って、強引に莫大なクレジット契約を結ばせる仕事で、僕には無理だったので数日で辞めてしまいました。

〈どうしてまともな会社に勤められないんだろう…〉

 こんな調子であれこれしているうちに、わずかだった貯金が心もとなくなり、正社員は採用してもらえないし、あってもいかがわしい仕事ばっかりなので不本意ながらアルバイトで探すことにしました。

 やっぱり48歳にもなってブランク7年、取り立てた職歴もない僕だと正社員でそれなりの会社に勤めようとすること自体が無理でした。

 甘かった自分を思い知らされました。

次の記事に続く 「何もできないんだな」テレアポ、葬儀会社、自動販売機の補充の仕事もすべてクビ…48歳・無職男性が気づいた「営業職は潰しがきく」のウソ