日本経済の中心地、東京・丸の内から“マル秘”財界情報をくわしくお伝えする『文藝春秋』の名物コラム「丸の内コンフィデンシャル」。最新号からダイジェストで紹介します。

◆◆◆

火葬場に中国資本

 東京都政が、23区の火葬料金高騰問題で揺れている。小池百合子都知事が指導監督権限の強化を示唆する中、焦点は火葬場運営会社「東京博善」(野口龍馬社長)の動向だ。

 明治以来の歴史的な経緯もあり、23区の火葬場事情は特殊である。全国的には公営施設が大半だが、23区は全9カ所のうち民間施設が7カ所を占め、うち6カ所は東京博善。寡占状態が続いているのだ。

ADVERTISEMENT

小池百合子都知事は火葬料金の高騰に歯止めをかけられるのか? ©文藝春秋

 同社は21年から段階的に値上げを実施してきた。一般的な火葬料金の全国平均が1万円前後とされる中、4年前から5割増の9万円に。休憩室などの施設利用料も値上げし、低料金で行える区民葬の制度からも今年度で離脱する。

 一連の動きは親会社に中国資本が入って以降のことだ。東京博善の全株式を握るのは広済堂ホールディングス(常盤誠社長)。岸信介元首相の知己を得て大物フィクサーと呼ばれた櫻井文雄(通名・義晃)氏が印刷業者として設立し、出版業やゴルフ場開発なども手掛けた。70年代後半、グループ傘下企業を通じて、プロ野球「クラウンライターライオンズ」の冠スポンサーも務めた。

 だが、04年に櫻井氏が死去した後、ゴルフ場開発で抱えた債務が重荷となり迷走。大量の株式を相続した妻・美江氏と経営陣の間ですきま風も吹き始めた。19年には経営陣が非上場化を打ち出したものの、村上世彰氏が対抗TOB(株式公開買い付け)を行うなど混迷を深めた。

 その後、美江氏に接触し、受け皿会社を通じて20年秋までに2割強の広済堂株を取得したのが在日中国人実業家の羅怡文氏だ。

この続きでは、羅怡文氏の経歴や動向を掘り下げています〉

※本記事の全文(約5000字)は、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」と「文藝春秋」2025年12月号に掲載されています(丸の内コンフィデンシャル)。全文では下記の内容をお読みいただけます。

★取締役は官邸官僚
今年7月、投資会社ジャパン・アクティベーション・キャピタル(JAC)が、体温計などで知られるオムロンとパートナーシップ契約を締結。約300億円の出資…
★メルカリの幹部流出
決済サービス「メルペイ」など日本事業の責任者だった青柳直樹氏が退社し、ライドシェアの新会社を設立。また、青柳氏の前任として日本事業を統括していた田面木宏尚氏も…
★進む“ニデック離れ”
ニデック(岸田光哉社長)の不適切会計疑惑が止まらない。6月、イタリアの子会社で製造したモーターを巡り、本来支払うべき追加関税に未払いがあったなどとして…

出典元

文藝春秋

【文藝春秋 目次】〈総力特集〉高市早苗総理大臣の人間力/彬子女王と母信子妃 決裂の瞬間/素晴らしき哉、第二の人生!

2025年12月号

2025年11月10日 発売

1300円(税込)

Amazonで購入する 目次を見る