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2018/08/08

“何かやってくれそう感”を生みだしている要因

 以前、スポニチ公認の個人ツイッターで、ナバーロ選手についてつぶやいたらそこそこ反響がありました。

 1ヵ月以上前のツイートですが、印象は今でも変わっていません。「良いことも悪いことも一通り経験してきたから……」って僕が勝手に言ったことだけど、あながち間違っていないと思う。いくら下位指名とはいえメジャーリーグ球団に入れた。あの大投手ジャスティン・バーランダーからホームランも打った。メキシコ代表としてWBCに2回も出た。

 一方で、1軍(メジャー)と2軍(マイナー)を何度も行き来し、何球団も転々とし、メジャーのトップに立てないまま、気付けば32歳。我々サラリーマンからすれば「こっからが本番や!」となる年齢でも、野球選手にとっては終盤です。来年、給料がゼロになる可能性もあるわけです。

 そんな状況下で、イチローやマツイが居たあの日本からオファーがきた。遠いし、言葉は通じないから不安もあったでしょう。それでも一花咲かせるチャンスだと思い、来日したと推測しています。

 良いことも悪いことも一通り経験してきたから、少々のことでは動じないし、結果が出ても、「続けなきゃ意味がない」とばかりに気を引き締める。それが、“何かやってくれそう感”を生んでるんじゃないかなあ。

 ナバーロに物足りなさを感じている人がいるかも。人は「比べたがる生き物」だから、ホームラン記録を塗り替えたあの人とか、三塁ベース回って寿司握る人とか、デスパイイねさんとか、他球団の大砲達と見比べるのも分かります。

 でもさ、「助っ人選手はたくさんホームランを打たなければならない」なんてルールブックには載ってませんよね。打つに越したことはないけど、活躍の形は自由。その点、派手さはなくても、“何かやってくれそう感”を身にまとって渋い結果を出すナバーロ。あたふたすることも、はしゃぐことも無いナバーロが、気になって仕方ないんです。

巻木周平(スポーツニッポン)

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