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事件直後は対策として、どの店も金属探知機を用意して客の持ち物を検査していたそうだ。
「でも、客も嫌がると考えて、今でもやっている店はほとんどないんじゃないでしょうか。今後また、こういう事件が起きなければいいのですが……」
“売春場所の提供”で廃業命令が出される理不尽
そしてもう一つは、2021年に起こった、ソープランド2軒が営業廃止命令を受けた事件だ。歌舞伎町のホストへの売掛が1000万円まで膨らんだ女性が、スカウトを通じて1都5県のソープで強制的に働かされる被害に遭った。すると、彼女が働いたソープが売春場所を提供したとして、摘発されたのである。
「これって普通に考えて、ソープ側って何か悪いのか? って思っちゃいましたよね。悪どいスカウトがたまたま借金のある女の子を連れてきただけだし、なんならその子もホストクラブで1000万売掛を作ったわけで、自業自得じゃないですか? ちょっと理不尽じゃないかって。ソープランドっていう仕事自体が、警察の胸三寸で逮捕されてしまう。やっぱりちょっと普通の仕事じゃないんだなってことを強く感じましたね」
ソープランドに営業廃止命令が出されたのは、2023年7月のこと。「営業停止」ではなく、より重い「営業廃止」の命令が出されたことに、吉原は騒然となったそうだ。
