日本を動かす官僚の街・霞が関から“マル秘”情報をお伝えする『文藝春秋』の名物コラム「霞が関コンフィデンシャル」。今回は特別編。現在の総務省・農林水産省をささえるメンバーの一部を紹介します。(イラスト=阿部伸二)

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高市総理と「因縁の深い」総務省の人材は?

 高市総理誕生に凍り付いたのは総務省。総務相在任が歴代最長であるうえ、次官更迭劇、放送法の行政文書問題などで因縁が深く、特に旧郵政省系は「高市氏が自民党総裁に選ばれてから、ずっとお通夜状態の人もいる」(関係者)。

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 越尾淳氏(9年、旧総務庁)は、内閣人事局で取り組んだ国家公務員の働き方改革を地方公務員にも広げる期待が込められた“越境人事”で公務員改革を担う。平松寛代氏(12年、旧郵政省)は一度総務省を辞し民間企業に転職するも再び戻ってきた。官民のリボルビング・ドアの先駆者として、霞が関の変革に意気込む。子連れ赴任でワンオペ育児をしつつ福井県で県庁ナンバー2をこなす鷲頭美央氏(15年、総務省)も省の未来を創る人材だ。

 
 

 さらに、高市氏に秘書官として仕えた行政管理局の西澤能之企画調整課長(8年、旧総理府)や広報室長として支えた原昌史大臣官房参事官(9年、旧自治省)ら、リスト外だが“高市印”とされる面々にも能吏が多い。

「米」を中心とする農水省の人材

 総理が代わっても米騒動の余波が続く農水省。「なんだかんだ省の中心は米」(省OB)という同省にあって予算課長の中尾学氏(9年、農水省)は若手時代から米政策を知り、将来の次官候補と目される。梅下幸弘氏(10年、同)も「米に関して若い頃からいろんなポジション、いろんなレベルでやってきた。真面目で、頭も下げられる」(同前)と評価が高い。中尾氏と同期にあたる畜産局総務課長の三上卓矢氏(9年、同)は米の担当こそ未経験だがその実力に疑いはない。

 

※本記事の全文は、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」と「文藝春秋」2026年1月号に掲載されています(霞が関コンフィデンシャル)。全文では、霞ヶ関の次世代ホープ60人を、似顔絵付きの名鑑で紹介しています。

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出典元

文藝春秋

【文藝春秋 目次】前駐中国大使が渾身の緊急提言! 高市総理の対中戦略「3つの処方箋」/霞が関名鑑 高市首相を支える60人/僕の、わたしの オヤジとおふくろ

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