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女性客:
「あと2切れが…」
店主:
「戦っているわけじゃないですから(笑)」
男性でも完食は大変です。
男性:
「自分でつけたのに、ご飯が見えてこない。5合目ってところですが、お腹は8分目です…」
どうしても食べきれないという人は、お持ち帰りもできます。
客:
「身がすごく分厚くて、食べ応えがある」
種類の豊富さもさることながら、店主がさばく刺身はどれも大きくて肉厚。
店主:
「ペラペラだと食べたかどうかわからないので。1切いくらか、正直言うと原価は分かりません」
原価を度外視した刺身が何層にも重なる超デカ盛りです。
■赤字でも続ける理由
食べきれない人向けに「海鮮丼(並)」(990円)もあります。並といっても約20種類の刺身が盛られます。
完全に赤字の海鮮丼ですが、店主には続ける理由があります。
店主:
「お客さんがSNSに載せたら、一気に広がって…写真が残るから。もう、それ以下はできなくなった」
遠方からも来てくれた客に心から喜んでもらいたい。
店主:
「“忙しくなったら質が落ちた”と言われるのが嫌。だからもうずっと意地、プライド」
「絶対に質を落とさない」。そんな店主の心意気で、赤字覚悟のデカ盛りが提供され続けています。





