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悲劇はなぜ起きた?
8月6日にも熊は星野のテント近くに現れたが、星野はテント生活を続行。だが8日の午前4時頃、ついに惨劇が起こる。
暗闇の中に星野の悲鳴と熊のうなり声が響き渡り、TBSスタッフらが小屋から出て、声の方向を懐中電灯で照らすと、熊が星野を森の中へ引きずっていく姿が見えた。
無線で救助を依頼すると、ヘリコプターでやってきた捜索隊が上空から熊を発見して、そのまま射殺。
星野は森の中で、遺体を食い荒らされた姿で発見されている。後日、星野の友人らの検証により、この熊が地元テレビ局のオーナーに餌づけされていたことが判明する。そのため人間への警戒心が薄くなっていたという。熊が最初に発見された時、食糧庫の上にいたのは、そこに餌があることを知っていたため。
テレビ局オーナーが何の目的で餌づけを行っていたのか、はっきりとはわかっていないが、何かしらのテレビ的演出を目論んでいたとも考えられる。
また撮影隊の滞在中は餌づけのための餌が与えられた様子はなかったことから、熊はかなりの空腹状態だったと推察される。
星野は本人の預かり知らぬところで非常に危険な状況に追い込まれていたのだ。
星野が死の直前まで撮影していた映像は後日、遺族の意向もあって特別番組としてテレビ放送されている。
