26年後の逮捕劇から12月31日で2カ月。2025年、日本国中に大きな衝撃を与えた“未解決事件”の容疑者逮捕の報せ。改めて妻を亡くした高羽悟さんや家族に話を聞いていくと……。
「喫茶店で振られて号泣しています」
悟さんの弟(66)が述懐する。
「正直、犯人はもう捕まらないだろうと思っていました。『あぁ、今年は二十七回忌か』という感じで、思い入れも少しずつ消えかけていたタイミングで……」
25年10月、殺人容疑で突如逮捕されたのは、悟さんの高校時代の同級生・安福久美子容疑者だった。社会部記者が解説する。
「逮捕された安福と悟さんは軟式テニス部の部員同士。安福は高校時代に2度、悟さんに告白して失恋。その後、悟さんが通っていた大学にも押し掛け、喫茶店で振られて号泣しています」
同窓会での2人の会話
2人が再会したのは、それから四半世紀近くがたった1999年6月。事件が起きる約5カ月前、軟式テニス部の同窓会だった。
「安福は逮捕直後、この同窓会での悟さんの発言について、『女性や子育てに関する考えが嫌いだった』、『子育ての苦労を分からせたかった』などと警察に供述しています」(同前)
では、2人の間にどんな会話があったのか。
悟さんが明かす。
「みんなが近況報告をする場面で、『少し前に離婚して、養育費を払いつつ11歳年下の若い女性と再婚しました。今は2歳の子どもがいる』といった内容の発言をした記憶はありますが、彼女と個別に話したのは、本当に二言、三言だけ。気に障るような発言をした覚えがまったくないんです」
知人が語る「嫁姑問題」
彼女は一体、何が不満だったのだろうか。
