安福は愛知県立大学を卒業後、小・中学校の同級生だった男性と結婚している。
「真面目を絵に描いたような男性で、身長が高くてスラッとしている。名古屋大学経済学部を卒業し、一流自動車部品メーカーに就職しました」(知人)
結婚当初は夫の実家で暮らしており、長女、長男、次男と3人の子どもを出産した。ところが、
「事件を起こす約10年前、長女が重い血液の病気を患って亡くなってしまった。それで同居していた夫の両親が彼女を強く叱責したそうです」(同前)
こうした嫁姑の問題もあってか、安福は94年、名古屋市内にマンションの一室を購入。以降は、そこで暮らしていたようだ。
「最近大病をして、ようやくこの世に戻って来た」
安福と仲の良かった知人女性が、当時の暮らしぶりを明かす。
「喪中はがきでお嬢さんが亡くなったのを知った。その翌年に久美ちゃん(安福)に会ったら、すごく辛そうにしていました。その後、私ががんを患ったことを年賀状に書いたら、翌年、久美ちゃんから『私も体調がずっと優れなくて。最近大病をして、ようやくこの世に戻って来た』というような返事をもらいました」
そうした心身の不調が事件に影響したかどうかは定かではないが、気になるのは安福の職歴である。
《この続きでは安福の職歴と事件との接点、空白の26年間にまつわる重要人物たちの証言、安福と生活をともにしていた夫との一問一答など総力取材の結果を報じている。記事の全文は現在配信中の「週刊文春 電子版」および12月25日(木)発売の「週刊文春」で読むことができる。》
