1993年、埼玉県熊谷市周辺で恐るべき連続殺人事件が発生した。ペットショップ「アフリカケンネル」を営む関根元と風間博子の元夫婦が金銭トラブルをめぐり4人を毒殺し、遺体を完全に解体・焼却した。

写真はイメージ ©getty

 この凶悪犯罪の背景には、男の虚言癖と悪知恵、そして「ヤクザとの揉め事」があった。

遺体をサイコロステーキのようにバラバラに…

 関根元は1942年、埼玉県秩父市の下駄屋の四男として生まれた。幼少期から虚言と悪知恵に長け、「ホラ元」と呼ばれていた。中学卒業後、ラーメン屋で働きながら犬の繁殖を始め、19歳で結婚するも不倫が原因で離婚。その後何度も結婚と離婚を繰り返し、ペットショップを営むようになる。

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 商売は悪どかった。プードルにピンク色のスプレーで色をつけて「珍しい種類」と高値で売りつけたり、一度販売した犬を客の家から盗んで別の客に売ることまであった。

 一方、風間博子は1957年、熊谷市の資産家の家に生まれた。保育士や測量の仕事を経て19歳で結婚するが、夫の浮気が原因で1982年に離婚。その後、犬好きだった風間がアフリカケンネルを訪れ、関根と出会う。当時、彼女はヤクザにつきまとわれる問題を抱えており、関根がその問題を解決したことで心を奪われ、1983年に結婚した。

 バブル崩壊で経営が悪化した1993年4月、関根は産業廃棄物処理会社の役員Kさんを「新種の犬を繁殖させれば大儲け」と言って騙し、ローデシアン・リッジバック2匹を1100万円で売りつけた。しかし、この犬の相場が数十万円であることを知ったKさんが返金を求めると、関根は風間と相談の上、彼の殺害を決意する。

 関根はKさんに硝酸ストリキニーネを含むカプセルを飲ませて毒殺。その後、遺体は群馬県の「ポッポハウス」に運ばれ、風呂場でバラバラに解体された。関根は恐怖で固まる共犯者Yにこう語った。

「遺体があるから捕まる。ボディを透明にするんだ。あとは、雨が降って、風が吹いて、あっという間に自然が掃除してくれる」

 遺体はサイコロステーキのように細切れにされ、肉は骨から削ぎ落とされた。骨はドラム缶で焼却され粉は山に撒かれ、臓器は川に流された。手慣れた様子から、Yは関根がこれまでにも多くの殺人を犯していたと確信したという。

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