恋人との肉体関係を問われた真衣は…

 共演者とのアンサンブルも素晴らしい。恋人役の倉悠貴との距離感も絶妙だ。

「小川(未祐)さんとは共演シーンも多くて年齢も近かったので映画同様、親友みたいになれました。対照的に倉さんとは会話も必要最低限しか交わさなかったんです。撮影後には親しくお話し出来ましたが、現場でそういう距離感だったので、キャピキャピしたカップルとは違う二人を演じられたのかな、と思います」

©2025「恋愛裁判」製作委員会

 本作はアイドルから一人の成熟した女性に成長する真衣の姿が描かれる。特に裁判シーンでの齊藤さんの表情は切なく厳しい。

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「裁判で恋人との肉体関係の有無を訊かれます。真衣が『言いたくありません』と答えるシーンは、本当にピリピリした空気がセット中に漂いました。私もすっぴんに近いメイクで証言台に立っていて、真正面からカメラで撮られるので緊張の極みでした。あの表情が真衣の『強さ』としてスクリーンに映るのが映画の魔法ですよね。シリアスなテーマを含む映画ですが、ぜひ劇場でお楽しみください」

©2025「恋愛裁判」製作委員会

杉山拓也=写真
川﨑香織=スタイリング
栢木真弓=ヘアメイク

さいとう・きょうこ 1997年、東京都生まれ。2016年けやき坂46(のち日向坂46)1期生でデビュー。卒業後はドラマ『いきなり婚』(25年)などに出演。映画『教場 Reunion』『教場 Requiem』(共に26年)が配信・公開予定。

INTRODUCTION

『歓待』(10年)『淵に立つ』(16年)などで国際的評価を得た深田晃司監督が今作で扱うテーマは「アイドルの恋愛」。「恋愛禁止」というルールは、個人の感情も制約していいものなのか? そんな問いを、実際の裁判に着想を得て、元日向坂46で実際にアイドル活動をしていた齊藤京子を主演に描く。

 

STORY

人気急上昇中のアイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」でセンターを務める山岡真衣は、中学時代の同級生・間山敬と偶然再会し、恋に落ちる。「恋愛禁止ルール」と、抑えきれない自身の感情との間で葛藤する真衣。しかし、ある事件をきっかけに、彼女は衝動的に敬のもとへと駆け寄る。その後、所属事務所から「恋愛禁止条項違反」で訴えられた真衣は、事務所社長の吉田光一、チーフマネージャーの矢吹早耶らによって、法廷で厳しく追及されることに。

 

STAFF & CAST

企画・脚本・監督:深田晃司/共同脚本:三谷伸太朗/出演:齊藤京子、倉悠貴、仲村悠菜、小川未祐、今村美月、桜ひなの、唐田えりか、津田健次郎/2025年/日本/124分/配給:東宝/©2025「恋愛裁判」製作委員会

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