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「専門職員の配置」が最優先課題
長期的に見て最も重要なのは、専門職員の育成と適切な配置だ。小池教授は力を込める。
「都道府県に専門知識を持った職員が『異動しない形で』ちゃんといれば、その人が5年後、10年後のビジョンを持てます。困ったら『あの人に聞けば教えてくれる』という体制ができれば、地域のクマ対策の底上げになる。これはクマだけでなく、シカやイノシシ、サルの対策にもつながります」
人材育成には時間がかかるが、これこそが「片手間では対応できない状況」への根本的な答えだという。
「自然災害と同じように考える」
小池教授は最後に、クマ被害を自然災害と同列に捉える必要性を説く。
「100年に1回の大雨に備えて堤防をかさ上げするように、数年に1回のどんぐり凶作に備えて環境整備や誘引物除去を平時から行う。大雨になってから堤防をかさ上げしないのと同じです」
個人でできることは「鈴を持つ」「スプレーを携帯する」程度に限られる。根本的な解決には、行政レベルでの長期的な取り組みが不可欠だ。
