「昭和感あるメロディが癖になる」若年層から絶賛の嵐

 宇宙を舞台にしながら、懐かしさや愛らしさを内包した作品世界に「銀河系まで飛んで行け!」は主題歌としてピタリとフィットしていた。同曲が再注目されるきっかけとして『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ』が機能したことは間違いないだろう。

 とはいえ「銀河系まで飛んで行け!」は単純にアニメの主題歌に起用されたからヒットしているわけではなく、楽曲本来が持つ魅力がアニメを通してキャンディーズを知らなかった若年層にまで届いたことがヒットの本質的な理由と言える。

 2025年10月、キャンディーズが所属していたレーベルであるソニーミュージックは、同社の保有する昭和〜平成の音源・画源資産を活用するYouTubeチャンネル『MUSIC Liverary』に「銀河系まで飛んで行け!」のライブ映像を公開し、2月10日現在、38万回の再生回数を記録している。

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伊藤蘭 ©文藝春秋

 この動画はキャンディーズのメンバーであった伊藤蘭が2024年から2025年にかけて開催したコンサートツアー『伊藤 蘭 〜Over the Moon〜コンサートツアー 2024-2025』で見せたパフォーマンスを映像化したもので、動画のコメント欄には「出会いはミルキー☆サブウェイ。生まれてない頃の曲が知れる良い機会になりました」「ミルキーサブウェイで知ったけど、この昭和感あるメロディが癖になる」といったアニメから同曲を知ったファンたちによるコメントが数多く残されている。

「銀河系まで飛んで行け!」は馬飼野康二によるラテンロックを基調としたキャッチーなサウンドに、吉田拓郎による昭和歌謡ライクなメロディが印象的な1曲。イントロの緊張感のあるストリングスのメロディからゴージャスなホーンセクションがなだれ込む構成や、3分18秒ある楽曲の中で要所要所で鳴らされる琴のようなサウンドは、思わず耳を掴まれているような気持ちにさせる馬飼野康二の手腕が感じられる。