2025年にサイバーエージェント社長を退任し、会長となった藤田晋氏。昨年刊行した著書『勝負眼 「押し引き」を見極める思考と技術』は、累計発行部数11万部を突破し(電子含む)、大きな反響が広がっている。

 

 そんな藤田氏が2月26日号の「週刊文春」で対談したのは、1990年の歌手デビュー以来、俳優、写真家、ラジオパーソナリティと幅広い活躍を続ける福山雅治。超人気アーティスト & トップ起業家が1時間半にわたって語り合ったビジネス論とは?

 

(ふくやままさはる 1969年生まれ、長崎県出身。シンガーソンングライター、俳優、写真家、ラジオパーソナリティのほか、近年では社会課題に対しての取り組みも積極的に行っており、「長崎スタジアムシティ」クリエイティブプロデューサーをはじめ「長崎の変」、「長崎クスノキプロジェクト」等を通じて幅広く活動している。)

 

(ふじたすすむ 1973年福井県鯖江市生まれ。97年に青山学院大学を卒業。98年にサイバーエージェントを創業し、2000年には史上最年少社長(当時)として東証マザーズに上場。現在は、インターネット広告やゲーム、メディアなど多角的に事業を展開。25年12月、会長に就任。)

『勝負眼』の表紙のポーズを真似ようとする福山

福山 『勝負眼』ももちろん購読しました。「人生どうなるのかな」と不安な人にはヒントがあり、コツコツと生きている人には「自分に足りないのはここなのかな」と思わせられる。全篇的確でパンチラインも随所に出てきて、何より読んでいて楽しい。当然ながらお薦め本です。僕は『JET STREAM』というラジオ番組を5年ほど前から週5日やっているんですが、基本的にスクリプト(進行用原稿)は初見にしています。そこで気が付いたんですが、優れた文章は初見で読んでも全く引っかからない。『勝負眼』も声に出して朗読してみたんですが……全然引っかかりませんでした。

藤田 よかったです(笑)。

福山 情報量や思いの熱量も朗読することで黙読より伝わってきました。たぶん多くの読者の方は藤田さんの文章力に感動していると思いますが、朗読している人はあまりいないだろうと。どう感動したのかを僕なりに伝えようと思いまして。

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藤田 一番褒められた気がしますね!

福山 書いた時に気持ちのいい語感と、読んだ時に気持ちのいい語感は違うこともありますが、その違いがないです。文章を声に出して校正したんですか?

藤田 はい。読みづらいかなという文は直して、引っかかりをなるべく取る。きりがないんですけど。

11万部突破のベストセラーに ©︎文藝春秋

福山 食事でもお酒でも、そして会話でも口の中の歯応えや飲み込む時の心地良さは大事ですよね。歌詞や台詞も同じで。文章の歯応えが素晴らしかったです。とても美味しかったです。

「誰が聞いても一発で分かる、かつ感動するものを」

藤田 嬉しいな。そういう考えがあるから、福山さんの曲はとても聴きやすいんですね。僕はヒップホップばかり聴いてきたような人間なんですが、最近は『龍』とか、福山さんの曲をよく聴いているんです。気持ちが安らぐというか、副交感神経を優位にする感じで。

福山 ありがとうございます。先日、ファンの方から「福山さんのライブに行くとどうしても寝てしまう。どうすればいいんでしょうか」と質問されました。「副交感神経に働きかけて眠くなっているんだからいいと思いますよ」と言ったら、その方が「高いお金を払って観に来ているんだから、なんとか最後まで観たいんです!」と。「高いお金を払って質の高い睡眠を取っているということでいかがですか?」と返したんですが、おそらく納得して頂けた気がするんですけど(笑)。詞を書く時も基本的には、ある種の童謡のような、誰が聞いても一発で分かる、かつ感動するものを目指しています。

 この続きは「週刊文春 電子版」で配信中。エンタメ界のビジネス論から、福山が「勝負」に挑む局面、藤田氏が明かした社長引退への本音、福山の幼少期の原体験、麻雀やスティーブ・ジョブズの話題まで、誌面では掲載しきれなかった内容も収録した“豪華異色対談”の完全版を公開している。

 さらに、貴重な撮りおろしの未公開カットについても見ることができる。

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