柄本明は「日本版イアン・マッケラン」
ストーリーの最大の感動ポイントは、クライマックスのフレイザーと柄本明のシーン。フレイザーによれば、柄本は「日本版イアン・マッケラン」。
「フィリップの中で、やがて仕事とそれ以外の区別、倫理の境目が曖昧になっていく。そこにいるのは客ではなく、助けを求めているひとりの人間だ。助けを求めるのには勇気がいる。僕自身も、長いことそれができなかった。でも、手を差し伸べてくれる人はいるんだよ。僕だって、誰かのためにそれをやる。これはそんなことを語る映画だ」(フレイザー)
「彼女が作るのは本物のシネマ」と、フレイザーはHIKARIのことも絶賛。そんな彼女には、この後の夢がたくさんある。
「人間ドラマも、ミュージカルも、SFも作ってみたい。私の中では、いよいよこれからです」(HIKARI)
ハリウッドスターと彼女のコラボレーションに、我々も期待したい。
HIKARI 大阪府出身。ダンサー等の経歴を経て渡米し、監督へ転向。長編デビュー作『37セカンズ』(19年)で脚光を浴び、TVドラマの演出を多く手がける。2作目の本作はすでにアメリカで高評価を得た。
ブレンダン・フレイザー 1968年、米・インディアナポリス生まれ。『ハムナプトラ』(98年)でブレイク後、低迷期を過ごすが『ザ・ホエール』(22年)が高く評価され、アカデミー賞主演男優賞を受賞。
INTRODUCTION
『ザ・ホエール』(22年)で第95回アカデミー賞主演男優賞に輝いたブレンダン・フレイザーが、オスカー受賞後初の出演作として選んだのは、全編日本ロケの本作。長編デビュー作『37セカンズ』(19年)でベルリン国際映画祭を席巻し、ドラマ『TOKYO VICE』(22年)、『BEEF/ビーフ』(23年)など話題作を手がけてきた日本人監督HIKARIが共同で脚本も担当。共演は『SHOGUN 将軍』(24年)の平岳大を始め、柄本明も出演。東京で落ちぶれた俳優が“レンタル家族”の仕事を通して見つける生きる喜びを、温かな眼差しで描く。
STORY
歯磨き粉のCM出演で東京に移住してから7年、俳優フィリップ(ブレンダン・フレイザー)は仕事も減り、自分を見失いかけていた。そんな中、“黒いスーツを着用する”仕事に飛びついたところ、まだ生きている人物の偽の葬儀で弔問客を演じる奇妙なものだった。フィリップはそこでレンタル・ファミリー社にスカウトされ、結婚式の新郎役、孤独な老人の話し相手役など、様々な依頼をこなす。ある日、シングルマザーの娘・美亜(ゴーマン シャノン 眞陽)の父親役を依頼され、本当の親子のような心のつながりを築いていくが――。
STAFF & CAST
監督:HIKARI/脚本:HIKARI、スティーブン・ブレイハット/出演:ブレンダン・フレイザー、平岳大、山本真理、ゴーマン シャノン 眞陽、柄本明/2025年/アメリカ・日本/110分/配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン/©2025 Searchlight Pictures. All Rights
