2018年上半期、文春オンラインで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。社会部門の第2位は、こちら!(初公開日:2018年5月28日)。

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 ユニクロ潜入ルポで知られるジャーナリスト・横田増生氏と、ユニクロに入社し、退社するまでの経緯をYou Tubeで実名で公表している松本涼氏。元従業員2人が語る“本当のユニクロ”とは――。後編は1年でもっとも忙しいといわれる「感謝祭」のエピソードからスタート。

前編より続く
http://bunshun.jp/articles/-/7473

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お客が途切れない「感謝祭」

横田 松本さんは感謝祭の7日間のうち何日ぐらい出勤したんですか。

松本 たぶん、ほぼ出たと思います。5日以上、通しで入っていました。朝7時に行って品出しをして、閉店後の立て直しをして夜10時くらいに帰る。営業中はレジが足りなければレジにも入りますし、返品や交換も多い。何がいまどれだけ売れているかがリアルタイムに端末で見られるので、欠品の補充の指示をしたりと、いろいろな作業を同時並行でしていました。

横田 レジのお客さんが切れるってことはありましたか。

松本 いやほとんどなかったと思います。

横田 ビックロはもう一瞬も切れなかった。少なくとも僕が出勤している感謝祭の間、一瞬も切れませんでした。

松本涼さん ©松本輝一/文藝春秋

松本 すごい(笑)。感謝祭はたぶんレジが一番しんどいですね。

横田 頭がジンジンしびれてきました。

松本 立ちっぱなしで声も出してですからね。そこにその感謝祭でしかないオペレーションもある。なのにレジをいかに早くするか、効率化が言われますから大変ですよね。

横田 そうなんです。お客さんにお釣りを渡したら、その瞬間に次のお客さんを呼べと言われました。でも失礼ですよね。お財布にお金をしまっているお客さんもいるのに、そのお客さんにレジの脇にどいてもらって、次の人どうぞって。感謝してないじゃないか、感謝祭なのに。

松本 はははは(笑)。