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2018/08/23

genre : ニュース, 社会

●“メトロ最弱”西ケ原駅(東京メトロ南北線)

 東京メトロといえば、どの路線に乗ってもやたらと混んでいるイメージが強い。それこそ“人が多すぎる”東京を象徴する地下鉄だ。駒込駅と王子駅に挟まれた西ケ原駅は、そんな地下鉄の中で最も利用者数が少ない駅である。1日あたり乗降人員は8523人(2017年度)だ。

出入り口は本郷通りを挟んで2ヶ所だけと小規模な西ケ原駅
駒込と王子の間にある西ケ原駅

 そんなメトロ最弱の駅のまわりには何があるのか。地方ローカル線のごとく田園地帯が広がっている…なんてことはもちろんなくて、地上に出るとたくさんのクルマが行き交う本郷通りが出迎えてくれる。そして紙幣や収入印紙などを印刷する国立印刷局の滝野川工場がどーんと鎮座し、少し西に歩けば飛鳥山公園、東には滝野川公園や旧古河庭園。飲食店や商店こそ少ないものの、ほかは住宅地が広がるエリアなのである。

国立印刷所の滝野川工場
西ヶ原一里塚

なぜ西ケ原駅の利用者は少ない?

 ならば一体なぜ利用者が少ないのか。実は、この西ケ原駅から徒歩10分ほどで京浜東北線の上中里駅に行くことができる。さらに王子駅も徒歩圏内だし、都電荒川線の西ヶ原四丁目電停・滝野川一丁目電停もほど近い。都電に乗ったら便利なのかと言われると少しアヤシイが、そんな徒歩圏内の駅の多さと工場や公園が多く幾分人口密度が低いというあたりが影響しているのだろう。逆に言えば、飛鳥山公園などに遊びに行くなら“穴場”の駅ということ。たくさんの人でひしめく王子駅前を避けたければ西ケ原駅を利用すべし。