“時代を作った人たち”の本音に迫る対談企画「有働由美子のマイフェアパーソン」。今回のゲストは、作詞家の秋元康さんです。

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誤解が多い秋元康

 有働 連載「秋元康 ロングインタビュー」で「僕って、世間的には、AKBなんちゃらとか、坂道なんちゃらとか、作詞印税とか、プロデュース印税で、儲かった人くらいのイメージしかないから」「ルックスが金満家だからなあ」と書いておられましたが、実際、世間にそう認識されていると思っていますか?

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 秋元 思いますよ。1980年代に「おニャン子クラブ」のほぼ全楽曲の作詞をしていた頃、東京・上野毛のマンションに住んでいたのに「おニャン子御殿を建てた」と言われていたし。逆に面白いと思ってインタビューで「おニャン子御殿に住んでいます」と話を盛っていたら、90%以上の人は冗談と受け止めず、計算高い金満家というイメージを広める結果になってしまいました。

秋元康 ロングインタビュー」の愛読者だという有働氏(左)。2人にはNHK時代に思い出が…… Ⓒ文藝春秋

 有働 そもそも芸能界のど真ん中に居続けることに対して、やっかみがすごいのではないですか。

 秋元 そこは誤解が多いでしょうね。稲垣潤一さん、長渕剛さん、とんねるず、おニャン子クラブ、小泉今日子さん、本田美奈子さん、美空ひばりさん、中島美嘉さん、AKB48、ジェロさん、乃木坂46。ヒット曲が出るたびに「秋元さんは運がいい」と言われるわけです。「なぜかよくヒットの近くにいてラッキーですね」と。

 有働 ふむふむ、そう言われるのか。

 秋元 いつも火事の現場にいる人がいたら、みんな不思議に思うでしょうね。でも、きっとその人は偶然、その場に居合わせたんじゃなくて、その人が“放火魔”なんですよ。僕もヒットの中心にいたから、単なる偶然ではないと思います。

 有働 なるほど! 売れそうな子ばかりをプロデュースして運がいいね、と。

 秋元 たしかに98%は運かもしれませんが、僕なりに一生懸命考えてはいるんですよ(笑)。