また、ACアダプタの使い回しにも注意が必要です。コネクタの根元は断線しやすく、発熱の原因になります。また、製品に対応していないACアダプタを差し込むのは厳禁です。どのACアダプタかわからなくなって、手当たり次第に差し込むのは、故障や発火の原因になります。アダプタが多くて紛らわしい場合は、本体とアダプタにマジックで共通の番号を振っておくと誤用を防げます。

■3. 変形や溶けた痕跡があったら使用禁止

 製品が膨らんでいたり、歪んでいたり、コネクタ付近に溶けたような跡がある場合は、即座に使用を止めてください。

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 リチウムイオン電池は経年劣化によって膨張することがあります。かつてガラケーで、電池パックがパンパンに膨らんだ経験がある方も多いでしょう。3年も使えば、内部にガスが溜まり、風船のように膨らむことがあります。

経年劣化で内部にガスが溜まり膨れ上がったリチウムイオン電池(出典:Wikipedia-PublicDomain)

 その結果、「以前は平らな場所に置けたのに、最近ガタつく」「液晶画面に色ムラができる」といった不具合が現れます。最近の製品は電池が内蔵されているものが多いため、目視で確認できませんが、「極端に駆動時間が短くなった」場合は、電池が寿命を迎え、膨張しているサインだと考えて交換を検討してください。

異常な発熱や劣化に気づかず使い続けると、発火・爆発の原因になる(出典:「NITE」YouTubeチャンネルより)

「いつ火を噴いてもおかしくない」見落としがちな部分は…

 電池を膨らませているガスの正体は、水素系の可燃性ガスです。電池にはガスを逃がす弁や頑丈なフィルムが備わっていますが、この状態は非常に不安定で危険です。

 また、充電コードにも注意を払ってください。コネクタ根元の被膜が破れて中の電線が見えているものや、平たく潰れてしまったようなコードは、いつ火を噴いてもおかしくありません。

充電コードの根元は、抜き差しの負荷で断線しやすく、異常発熱を起こしやすい。損傷があればすぐに買い替えること ©AFLO

■4. 落下、水没後は使用禁止

 リチウムイオン電池特有の注意点は、水没と落下です。リチウムイオン電池は電池交換ができないので、もし水没で回路がショートしてしまった場合、乾いて機能復帰したとたんに発火・爆発する可能性があります。

 また、衝撃によって内部のフィルムや金属ケースに亀裂が入ったり、電池付近の安全回路が破損したりすると、安全機能が働かなくなり、異常過熱や発火する場合があります。

ハンディファンを落としてケースが割れるほどの衝撃が加わると、非常に危険な状態になる(出典:NITE)

 高い場所から落としたり、水没させてしまった場合は、残念ですが使用中断しましょう。モバイルバッテリーだけではなく、たとえばワイヤレスイヤホンや胸にぶら下げて使うハンディファンにも注意しましょう。耳や胸元でリチウムイオン電池が爆発したら、取り返しのつかないケガを負うことになります。(つづく)

次の記事に続く 《モバイルバッテリー火災》「日常でやりがちな行為」が大事故につながることも…スマホ充電の“知らなきゃマズい”注意点とは?

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