スマートフォンユーザーなら、誰もが一つは持っているモバイルバッテリー。しかし、連日のように発火事故が報じられると、「本当に安全なのだろうか」と不安になるものです。家電ライター・藤山哲人さんに、最悪の事態になる前に利用を中断するための“見極め方”を解説してもらいました。(全3回の2回目/続きを読む)

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爆発の前兆となる“4つの不具合”

 #1でご紹介した通り、火災事故の根本的な原因は、モバイルバッテリーに内蔵されている「リチウムイオン電池」(正しくは「リチウムイオン二次電池」ですが、本記事では「二次」を省略)にあります。スマホやデジタルカメラ、ワイヤレスイヤホン、加熱式たばこ、ハンディファンなど、充電式機器のほとんどにリチウムイオン電池が使われています。つまり、これらの機器はすべてモバイルバッテリーと同様の、発煙・発火の可能性があると言えます。非常に便利ですが、包丁などと同様、扱いを誤れば危険物になり得ることを忘れないでください。

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 では、現在使用中のモバイルバッテリー、その他リチウムイオン電池を使用した製品に、次の“4つの不具合”がないか確認してみましょう。発煙・発火・爆発の前兆に気づくことが事故防止につながります。

■1. 経験したことのない高温になったら使用禁止

 動画視聴中や充電中にスマホやモバイルバッテリー本体が熱くなるのはご存じでしょう。しかし、「熱くて触れない」ほどの高温になることは通常ありません。

 もし使用中に異常な熱さを感じたら、可能であればすぐに電源を切り、充電や使用を中断してください。機器本体だけでなく、本体とケーブルをつなぐコネクタ部分やコードの根元が熱くなっている場合も発火の危険があります。特に充電ケーブルが熱いと感じたら、すぐに廃棄して買い替えましょう。

■2. 焦げた臭いや異臭がしたら使用禁止

 機器本体から焦げたような臭いや化学薬品のような臭いがした場合、内部の電解液が漏れている可能性が高いので、速やかに使用を中止してください。