心のときめきや、何かを好きになる気持ちは奪えない
──本作について森さんは「私たちから何も奪えないことを地獄には知ってほしい」とコメントされています。
森 じゅじゅの気持ちをまだ覚えているときに出た言葉なんですけど、服やお金は奪えても、心のときめきや、何かを好きになる気持ち、才能の種みたいなものは奪えないと思うんです。
じゅじゅをはじめ、トー横に集まる人たちには、そういうものをちゃんと知っている強さがあるように感じたので、「何も奪えない」と表現しました。
──森さんにも「奪われたくないもの」はありますか?
森 そうですね、誰かを好きになる気持ちや、何かに夢中になる気持ちは奪われたくないと思いますが、それは誰がどうやっても奪えるものではないと思っています。そういう意味では、「奪われたくないもの」はないとも言えます。
──本作は森さんにとって映画単独初主演作でもあります。プレッシャーはありましたか?
森 単独初主演ということは、自分ではあまり意識していなかったのですが、難しい役どころで、私にとっては大きなチャレンジでした。長久監督に、自分の中にあった幅を引き出してもらえた気がします。「森七菜がこんな役をやるんだ」と言ってくださる方もいて、怯まずに挑戦してよかったと思っています。
お声をかけてくださった長久監督には本当に感謝しています。
撮影期間、自分がどこにいるのか分からなくなった
──この映画は森さんにとってどのような作品になりましたか。
森 自分自身がどこにいるのか分からなくなる撮影期間でしたが、自分の未来につながる作品に参加でき、本当にラッキーだったと思っています。物語の受け取り方は観る方によって違うと思いますが、みんながそれぞれ、自分の好きなように観ていただけたらいいなと想います。
ヘアメイク:イ・ボヨン
スタイリスト:高橋 茉優
『炎上』4月10日(金)劇場公開
監督・脚本:長久允/出演:森七菜、アオイヤマダ、曽田陵介、古舘寛治、松崎ナオ、髙橋芽以(LAUSBUB)、森かなた、新津ちせ、広田レオナ、一ノ瀬ワタル/2026年/日本/103分/配給:NAKACHIKA PICTURES/©2026映画「炎上」製作委員会
森七菜(もり・なな):2001年、大分県出身。映画『天気の子』(19年)のヒロイン天野陽菜役の声優に抜擢され注目を浴びる。翌年公開の岩井俊二監督作『ラストレター』では1人2役を務めた。近年の映画出演作は『国宝』『フロントライン』『秒速5センチメートル』(いずれも25年)など。


