週刊文春が入手した「衝撃の写真」
「有権者が撮影した写真や動画を見返していると、目を疑う光景を発見しました。2月4日、町田駅の近くで陣営の若いスタッフが、川松氏の名前の書かれたタスキを着けて選挙運動をしていたのです。時間にして10分超。これは公選法違反ではないか」
冒頭の場面こそ、その瞬間なのだ。この日は今井絵理子参院議員が川松氏の応援に訪れていた。
「その後、総支部に鈴木俊一幹事長が激励に来ました。スタッフがタスキを着用する“事件”は、その間の15時頃に起こった」(同前)
公職選挙法に詳しい、日本大学法学部の安野修右准教授が解説する。
「公選法ではタスキを使用するのは候補者本人に限られています。違反した場合、『2年以下の拘禁刑又は50万円以下の罰金』という罰則規定がある。タスキを着けた運動員だけでなく、指示した候補者も処罰対象となる可能性があります」
さらに、動画には川松氏が陣営スタッフからタスキを受け取る“タスキリレー”の一部始終も映っている。
「タスキは選挙の基本的な道具で、候補者が常に管理し、着用しているべきもの。『スタッフが勝手にやった』と主張することもできるかもしれませんが、受け取る場面で候補者は違和感を持つべきです」(同前)
本人を電話で直撃すると…
では、川松氏はどう答えるのか。電話で直撃した。
――衆院選中、川松さんの氏名が書かれたタスキを別人が着用していた?
「記憶にないです」
――写真や動画もあります。
「書面でお願いできますか。いま答えられるのは『何のことか全く分かりません』ということだけです」
――川松さんから陣営に指示をしたのか?
「もちろんない。僕自身、コンプラには厳しいので」
事務所に問い合わせると、概ね次のように回答した。
「候補者がトイレ休憩の際、タスキを預かり、肩から掛けて候補者を待っていただけです。貴誌のご懸念は当たらないと思われます。今後は誤解のないようスタッフには周知徹底させます」
だが、動画にはスタッフが投票を呼び掛ける姿も映っている。「ご懸念は当たらない」で済む話ではない。

