中学時代は「月に30万円」を稼いでいた

黒主 近所の川で捕れた虫を、魚釣りのエサとして釣具屋さんに買い取ってもらっていました。とにかくお金が欲しくて、小学生の頃から何とかして稼げないかと考えていたんです。

 そんなときに近所の釣具店のおじさんと仲良くなって、「近くの川で捕れる『ゴカイ』が魚釣りのエサとして売れるよ」と教えてもらいました。そこから、毎朝のようにゴカイを捕っては300円ほど受け取っていました。

――たくましいですね。

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黒主 周囲から見下されるような環境だったので、「そんな環境からどうしたら抜け出せるか」「どうしたらバカにされないか」と幼い頃からずっと考えていたのも影響していると思います。

――中学の時には、月に30万円も稼がれていたとか。

黒主 人気ゲーム『太鼓の達人』向けの「マイバチ」(オリジナルのバチ)を販売していました。当時、ゲームセンターに備え付けのバチではなく、より軽量で叩きやすく改良したマイバチが流行っていたんですよ。でも商品として売っている人を見かけなかったので、売ってみようと思って。

 ホームセンターで木材を買って、自身で試行錯誤しながら削ってメルカリで売ってみたところ、思いがけずヒットしました。2本セットが2000円ぐらいで、最終的には月に約30万円の安定した収入を得ることに成功しました。それを中学2年から高校1年ぐらいまで続けていました。現在も、経営している会社で太鼓のバチ専門店「マイバチ工房-極-」を運営しています。

中学生の時に「マイバチ」を販売し始めると、月収は30万円に。写真は現在、自社で販売している「極プレミアム マイバチ」。価格は1万2900円(本人提供)

――高校生時代は「学年1位」の好成績も収めていたそうで。

黒主 「エリートになればバカにされない」と思ったからです。あえて偏差値の低い高校に入学し、学年1位を取り続け、生徒会にも入っていました。両親はギャンブル依存症から抜け出せず、相変わらず借金はありましたが、その頃からようやく周囲に一目置かれるようになったように感じます。