現在はフリーとして活動する、元TBSアナウンサーの木村郁美さん(53)。レギュラー9本を抱える多忙なアナウンサーとして活躍する裏で、"悪魔"と呼ぶ元夫に預金を根こそぎ奪われ、連帯保証人にもされた結果、計3億4000万円もの借金を背負わされたという。

「どこかホッとする感覚もあって。『やっぱり相手はプロだったから、私はだまされても仕方なかったよね』って」

 長年封印してきた壮絶な過去を、木村さんはいま、こう振り返る。

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木村郁美さん ©文藝春秋

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「お金に君の名前を書いてないだろう」貯金をすべて奪われた日

 元夫との出会いは、33歳のとき。心身ともに限界を迎えた激務の日々の中で、「誰かに助けてほしい」という気持ちが強くなっていた時期だった。ワインのパーティーで顔を合わせた元夫は、有名経営者との人脈をちらつかせながら近づき、4か月という短期間で入籍にまで持ち込んだ。

 入籍前、貯金額を尋ねてきた元夫は「銀行が倒れたら全部なくなる。僕が安全な銀行に預けてあげる」と言葉巧みに迫り、木村さんは1日で全額を現金で引き出して手渡してしまった。

 後にそのお金を返すよう求めると、元夫は「お金に君の名前を書いてないだろう」と言い放った。「けだし名言だと思っちゃったんですよ」と木村さんは苦笑いまじりに語る。

TBSアナウンサー時代の木村郁美さん(写真=本人提供)

「膝から崩れ落ちて号泣でした」借金の取り立てが自宅に…

 さらに、「ハンコを持ってきて」と言われるまま書類に押印し、気づいたときには3億4000万円もの借金の連帯保証人にされていた。自宅に取り立てが来たときは「ピンポーンと鳴って、モニターに映ってるんですよ。膝から崩れ落ちて号泣でした」と当時の恐怖を明かす。

 離婚後、元夫が逮捕されたニュースをテレビで知ったとき、木村さんはその報道を自身が生放送で読みそうになっていた。後輩がとっさに気づいて代わってくれたというが、「絶対に読んでます。頭は真っ白になりながらも、絶対に読んでます」と言い切る言葉に、アナウンサーとしての矜持が滲む。

 長年、語ることすらできなかった過去をいま明かす理由について、木村さんは「私の経験を聞いて、『あ、自分は弱ってるな』と気づいてほしい」と語る。

 壮絶な結婚生活の詳細、借金完済への道のり、そして現在のパートナーとの幸せな日々については、インタビュー本編で語られている。

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