アカデミー送迎バスの速度超過108回、海外遠征時の集団食中毒の報告漏れ、確認不足による消費期限切れ食品の提供……。
これらはJ1アビスパ福岡が5月28日の記者会見で明かした新たな「コンプラ違反」の数々である。だが、これで全てではなかった。「週刊文春」が独自入手した“内部文書”で判明した、さらなる不祥事の詳細とは――。
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今年8月からの「秋春制」完全移行に伴い、「百年構想リーグ」と銘打つ特例日程で開催された今季のJリーグ。西日本最下位に沈んだアビスパ福岡は6月6日、東日本最下位のジェフユナイテッド千葉との“J1最下位決定戦”に劇的な逆転勝利をおさめ、最終順位19位でシーズンを終えた。
Jリーグが懲罰を発表も…
振り返ればアビスパにとって、今季は波乱万丈のシーズンだった。スポーツ紙デスクが解説する。
「年明け早々の1月4日、『コンプライアンスに抵触する行為が確認された』として、金明輝(キン・ミョンヒ)前監督が電撃解任されました。その後、クラブ発表で伏せられた金氏のパワハラ行為について『週刊文春 電子版』が詳報。川森敬史会長や結城耕造社長は引責辞任しました。開幕前から主力選手の流出も相次ぎ、西日本10クラブで争う『地域リーグ』では7勝11敗で最下位。降格のない特例シーズンとはいえ、不本意な結果と言わざるを得ません」
地域リーグ終了後の5月26日には、前監督のパワハラ事案に対して、Jリーグが懲罰を発表。アビスパには罰金100万円とけん責処分が科されることとなった。その2日後、西野努社長は福岡市内の本社で記者会見を開き、一連の出来事についてこう語った。
「クラブとしてこの度のJリーグの裁定を真摯に受け止め、かつ他の発覚した案件につきましても、詳らかにすることとしました。今後はガバナンスの刷新に全力を挙げ、二度とこのような事案を起こさないよう努めてまいります」
こうして明かされた「他の発生した案件」が、冒頭のようなコンプラ違反事案である。
「前監督のパワハラをきっかけに、第三者の弁護士に依頼して、全社を挙げたハラスメント調査が行われました。4月上旬にはその調査報告書をJリーグに提出。以降も社長自らスタッフとの面談を重ねたりトレーニングを見学したりするなどして、Jリーグから指摘された『経営陣による(前監督への)牽制不足』という課題に向き合ってきました」(地元記者)
クラブは社長会見で、上記の各事案について、違反した時期・対象者・処分内容などを赤裸々に告白。だが、詳細が明かされなかった事案もあったという。
「特に気になったのは、『クラブ内におけるハラスメント・不適切言動』という項目です。社員のセクハラ1件を認定したことに加え、『第三者の調査ではハラスメントには該当しないとされたものの、クラブとしては不適切な言動と判断した事案が1件ある』との説明がありました。社内規程などに基づき厳正に処分したそうですが、それ以上の詳細は明かされなかった」(同前)
そこで「週刊文春」は独自取材を重ね、複数のクラブ関係者から「全社ハラスメント調査」に関する内部文書を入手した。アビスパ社内で何が起こっていたのか。
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ハラスメントの詳細は「週刊文春 電子版」で詳報中。前編では、社長会見で明かされなかった男性社員の“尻見せセクハラ”、後編では山口均副社長による「人格否定発言」の全貌を報じている。

【内部文書入手】J1アビスパ福岡「社長会見」で明かされなかった“尻見せセクハラ”「一緒に寝てあげようか?」「結婚はまだなの?」【前編】
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