1ページ目から読む
2/3ページ目
産経も読売も、名前を出して記事にしてる
すると翌日の読売新聞である。
「総裁選後向け主導権争い」(9月4日)。
安倍首相を支持する合同の選挙対策本部が発足。党所属国会議員の8割を超える大所帯、という出だし。
だからこそ注目したのはここ。
《もっとも、巨大組織にはきしみも生じている。細田派内では合同選対発足前に、事務総長の下村博文・元文部科学相と西村康稔官房副長官、萩生田光一幹事長代行の3氏が別々に会合や事務作業を行ったため、他派閥の議員からは「統率が取れていない。総裁選後の人事で要職を得たいがための猟官運動だ」と不満の声が上がっている。》
なんと!
驚くべきことに前日の産経と同じく読売にも「下村博文・西村康稔・萩生田光一」の3名がそろい踏みなのである。イヨ、待ってました!
どうしてこの3人、不評なのか?
3人が不評なのは「総裁選後の人事で要職を得たいがための猟官運動」という声を読売は載せているが、まさにそうなんだろう。首相の覚えをめでたくしようとそれぞれ動いている結果、3人の「首相周辺」が見事にひんしゅくを買っているのだ。国難である。
新聞読み比べ的に言うと、これを産経と読売が報じていることにも意味がある。
両紙は安倍政権に近いか遠いかと言えば近い。親和性が高い。しかし安倍大勝利ムードで余裕シャクシャクかと思いきや、陣営内のみっともない主導権争いを指摘しているのだ。産経・読売も呆れる3人の「首相周辺」なのである。