行きずりのサラリーマンとSMのような“プレイ”を……
後半になると恵美子は暴走し始め、洋に振り向いてもらうために、行きずりの男と一夜を共にするシーンも登場する。出会ったばかりのサラリーマンの家を訪れた恵美子は、ガムテープで手首を縛られ目隠しされ、SMのような形で荒々しく犯されてしまう。
その様子を洋に話すなど、クライマックスに向けて恵美子の異常性が露呈していき、そのシーンでは激昂した洋から暴行を受け、最後はバックから無理やり犯されるという展開につながる。こうした体当たりの演技をみせた作品となり、『海を感じる時』は高い評価を受けて市川の代表作として現在も語り継がれている。
ただ、濡れ場を演じた市川が、女優として一皮むけて大躍進したかといえば、他の女優と比べるとさびしいものはある。
大胆な濡れ場を経験し演技派として認められ、話題のドラマや映画で主演を務めるようになった女優は数多くいるが、現在まで市川は出演作が多いものの主演はほとんどなく、大活躍しているとまでは言えない。名バイプレイヤーと呼ばれ印象に残る演技を見せているが、ゲスト出演だけのドラマも多くなった。今回の退所→新たな事務所への所属も、そうした状況を打開したい思いがあるのかもしれない。
2015年に結婚、現在は2人の子どもを育てる母
このたび大きな転機を迎えた市川だが、プライベートでは生田との熱愛報道後はスキャンダルもなく平穏な日々を過ごしている。
2015年には、2014年のドラマ『おわこんTV』(NHK BSプレミアム)で共演した俳優の戸次重幸と、1年2カ月の交際を経て結婚。2016年9月に長男、2020年9月に次男を出産し、幸せな毎日を過ごしている。
12歳の年の差がある市川と戸次だが、2026年3月にはラッパー・ちゃんみなのライブに2人で参加し、夫婦で仲良く推し活していることをインスタグラムで明かした。プライベートが順調なイメージが強いからか、最近の市川は母親役を演じることが多くなり、新境地を切り開いているところだ。年齢とともに演じる役をうまく変化させた印象で、同年代の女優たちと差別化できている。
市川は、研音からの退所を伝えるメッセージで、「まだまだ叶えたい夢がたくさんあります」と明かしていた。その夢がこれからどのような形で叶うのかはわからないが、40代に突入したことで新しい魅力を見せてくれることだろう。
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