Xのフォロワー数130万人超えの人気インフルエンサー・カマたくさん(37)は、2022年9月から認知症の祖母(当時90歳)を在宅介護した経験を持つ。
今年4月には、その日々を赤裸々に綴った書籍『施設がそんなにダメですか? ~認知症になった祖母の地獄の在宅介護~』(ブックマン社)を上梓。介護を経て感じた日本の問題点について、率直に語ってくれた。
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「がんも認知症も、病気なんですよ」――施設入所への批判に思うこと
SNSで介護生活を発信するなかで、カマたくさんには「家族を介護施設に入れるなんてかわいそう」という声が寄せられることもあったという。こうした風潮について、カマたくさんはこう語る。
「あまり認知症が病気だと捉えられていないのか、偏見があるのか、世間的には『家族が認知症になった』とまだまだ言いづらい空気があると思っていて」
そのうえで、「じゃあ、末期がんになった家族に適切な治療を受けさせず、家族だけで面倒を見ることができるの? がんも認知症も、病気なんですよ」と問いかける。家で看ることが難しい状態であれば、「然るべき場所、然るべき人たちに助けを求めることが大事」だというのが、カマたくさんの考えだ。
また、介護職の待遇についても問題意識を持つ。「命を預かる仕事だし、過酷なのにすごく安い」と指摘し、ベテランと新人の給料差がほとんどないという現状に、「介護職が国からすごく軽んじられている」と感じると話す。超高齢化社会が進むなかで、「10年後、20年後に働く人がいなくなったらどうするの?」という危機感も抱いている。
「万が一の場合に延命措置はしない」と決めていた理由
祖母は2023年5月に介護施設へ入所した。施設を選ぶ際、カマたくさん一家が重視したのは「万が一の場合に延命措置はしない」という方針が合致していたことだ。
「昔から本人の希望がそうであった」こと、そして「90歳も超えていて、寝たきりで管を繋いでずっと生かされるのもどうだろう」という家族の思いから、延命治療はしないと決めていたという。
在宅介護を経て施設入所を決断するまでの葛藤、「おばあちゃんは心の中で死んだ」というSNS投稿への批判への思い、そして久しぶりに祖母と再会した時のエピソードについては、インタビュー本編で詳しく語られている。
〈つづく〉

