※こちらは公募企画「文春野球フレッシュオールスター2026」の本戦出場作品です。おもしろいと思ったら「文春オンライン」文末のHITボタンを押してください。

【出場者プロフィール】たかぞう 読売巨人軍

東京都出身。夫、娘と3人暮らし。原辰徳が若大将だった頃からの巨人ファン。捕手と投手のバディ感が大好物。美容ライター歴25年の経験を生かし、“野球×美容”の新ジャンルコラムを勉強中。趣味:妄想。

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 私は美容ライターをしている。朝、メイクを終えると、高3の娘が私に言った。

「ママ、今日肌の調子いいね!」
「あら、嬉しい。小林誠司使ったからかな」

 少し謙遜気味に言ったが、小林を使うと使わないとでは翌朝の肌が段違いだ。洗顔後すぐ肌につける、いわゆるブースター(導入美容液)なのだが、その後に使う化粧品の美容成分の浸透がぐっとよくなる。まさに縁の下の力持ち。手持ちのスキンケアを変える必要なく、プラス一品するだけという使い勝手のよさもいい。

 今までは岸田行倫と大城卓三だけでスキンケアを終えていた。

 岸田は攻めにも守りのケアにもバランスよく使える定番中の定番化粧水だが、日々の肌の調子を整えるのに欠かせない。いい意味で尖っていないし、パッケージに“私は気分盛り上げ隊。あなたの肌を応援するよ”と書かれているのも励まされる。私の肌を鼓舞してくれる円陣番長のような存在であり、スキンケアのキャプテンとして位置づけていた。

 一方の大城は、肌がどんよりくすんでいたり、ハリがなかったりするときに一発逆転ホームランを狙うためのマストアイテムだ。しっとりとなめらかなクリームは肌にスルスル溶け込み、内側からむぎゅっと肌を押し上げてくれる感覚がある。横顔を鏡に映してみたら、頬が美しい放物線を描いてパーンとしているのを実感できた。南国風の穏やかな香りで癒やし効果も抜群だ。

巨人・捕手陣(左から)岸田行倫、小林誠司、大城卓三

私の肌にも確固たる「三人目」の存在が必要だった

 ところが、ある時から異変が起きた。岸田をつけると「しみる」と感じるようになったのだ。ポツポツとした赤みやカサつきが出てしまうことも。キャプテンに頼り過ぎて重荷になってしまったのか、どんなに優秀なアイテムでも、肌の基盤が揺らいでしまうと効き目は半減してしまう。

 現実の野球でも、一人の捕手に負担がかかり続ければチームの守備網は崩れてしまう。2024年に阿部慎之助元監督率いる巨人が、個性の違う三人の捕手を巧みに使い分ける「三捕手併用制」でシーズンを戦い抜いてリーグ優勝を成し遂げたように、私の肌にも確固たる「三人目」の存在が必要だった。そこで満を持して一軍登録(購入)したのが小林だった。

 老舗ブランドがその経験値を生かし、何度もバージョンアップしてきた名品。攻めのパワーはないが守りの安心感はハンパない。弱った肌を整え、立て直すのに打ってつけだ。

 小林を投入したことで、負担の減った岸田は息を吹き返した。小林は毎日スタメンで使わなくとも、洗面台の控えに置いておくだけで安心できる。肌のピンチを未然に防ぐ、まさにベテランの守備職人。おかげで私の肌荒れはゆるやかに回復していった。