富山県で名を轟かしたレディースチーム「音速天女」の初代総長を務めるも、傷害で少年院へ送られた過去を持つ総長しおりさん(36)。
約2年間の収容を経て、現在はスナックを経営しながらシングルマザーとして2人の子どもを育てている。当時の行為については深く反省し、更生の道を歩んでいるという。
彼女の子育ての根幹にあるのは、「自分の頭で考え、判断できる人間になってほしい」という強い願いだ。これは、他人に流され、自分の頭で考えることを放棄した結果、道を踏み外した自らの過去への反省であり、少年院で学んだ最も大きな教訓だという。
宿題をしている息子には答えを教えるのではなく、「なんでこの式になるんだと思う?」と問いかけ、思考のプロセスを重視する。また、自分の考えを言葉にする訓練として日記を推奨。長男は小学校3年生から1年半もの間、毎日欠かさず日記を書き続けたという。
「暴走族だったからこそ全部ちゃんと真面目にやっている」
スナックの経営者としても、その信念は変わらない。風俗営業許可の取得、警察への各種届け出、そして納税。法に触れること、後ろ指をさされるようなことは絶対にしない。当たり前のことを、誰よりも真面目にやることがモットーだ。
「私って暴走族だったからこそ全部ちゃんと真面目にやってるんです。1ミリもズレたくない。あの経験がなかったら、たぶん経営者とかなれないですね」
もちろん、過去が完全に消えるわけではない。クローゼットに保管してある特攻服を見た息子たちからは「ダサい」と一蹴され、腕のタトゥーを見れば「隠して」と言われる。
しかし、それを「そりゃそうだよね」と笑って受け入れられる現在の自分がある。息子たちの名前には、それぞれ「心」と「生」という漢字を使った。それは、「他人の心を考えず、まるで心がない状態で生きてきた」自分のような人間になってほしくない、という切実な祈りが込められている。
彼女の挑戦はまだ終わらない。現在は子育てと店の経営の傍ら、動物が好きだという思いからトリマーの専門学校にも通っている。
「自分の人生は少年院で一度終わったかもしれないけど、まだやり直せる。これからもできることを一つずつやっていきたい」。
インタビュー本編では、子育ての具体的なエピソードや、メディアに出演して自らの過去を語る理由についても詳しく語られている。
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