甲子園出場の名門高で起きた女子生徒に対する「盗撮事件」。有名私立高校で起きたこの事態は、保護者や関係者に大きな衝撃を与えた。しかし、これは決して一握りの特殊な学校で起きた例外的な事件ではない。いま、全国の中学校や高校で、生徒同士による盗撮行為が表面化し、大きな問題となっている。
以前であれば「悪ふざけ」で片付けられていた行為が、なぜ「犯罪行為」に変質しているのか? 問題の背景を、西川口榎本クリニック副院長として様々な依存症治療と向き合ってきた斉藤章佳氏の新刊『校内盗撮』(集英社インターナショナル)より一部抜粋してお届けする。(全2回の1回目/続きを読む)
◆◆◆
深刻化する子ども同士の盗撮
校内盗撮で加害者になるのは、教員だけではありません。近年は、子ども同士の盗撮も相次いでいます。
2024年1月には東京都武蔵野市の公立小学校で、男子児童が学習用のタブレットで女子児童の着替えを盗撮。男子児童の間で画像データを共有する事件が起こりました。
2026年3月には、甲子園出場の名門として名高い私立高校で、野球部員がビデオ通話中、女子生徒に裸になるよう要求し、その様子を無断で録画しました。
しかし、事態はそれだけで終わりません。
後日、その生徒のスマホを別の生徒が発見し、無断で操作。女子生徒の性的姿態が収められた動画を自分のスマホへ送信、あろうことか他の部員にまで共有し、拡散させていたことが判明しました。
