深キョンとの共演で話題をさらった
日本で金城武といえば、1998年のドラマ『神様、もう少しだけ』(フジテレビ系)を思い出す人も多いだろう。深田恭子演じる、援助交際によってHIVに感染してしまう女子高生と恋に落ちる音楽プロデューサー役を熱演。
彼はこの作品でザテレビジョンドラマアカデミー賞主演男優賞を受賞。その後も主演映画『不夜城 SLEEPLESS TOWN』(1998年)、『Sweet Rain 死神の精度』(2008年)などで存在感を示し、平成を代表する人気俳優となった。
しかし、すい星のごとく現れた彼は、やがて嵐が去るように日本の表舞台から静かに遠ざかっていった。日本の多くの人々は、「彼はいったい何者だったのか?」と感じているのではないだろうか。
香港映画の巨匠に見出されて
香港での人気は絶大だ。普段あまり映画を見ないという50代の語学教師、ゲリーさんですら「金城武」といえば即座にピンとくる。彼によれば、香港では若者から高齢者まで誰もが知る好感度ナンバーワンのスターだという。
1990年代に香港映画の巨匠、ウォン・カーウァイ監督に見出され、同氏による『恋する惑星』(1994年)や『天使の涙』(1995年)で脚光を浴びると、表現力が豊かな役者として高く評価され、さまざまな役柄を演じ分けられる実力派として広く認知されている。
「スキャンダルが一切ない」クリーンさも支持を集める
香港での人気は絶大だ。50代男性のゲリーさんによると、「金城武」といえば香港では若者から高齢者まで誰もが知る好感度ナンバーワンのスターだという。
「演技力はもちろん、スキャンダルが一切ない、とてもクリーンなイメージが強いです」
さらにルビーさんの話からは、彼がいかに香港社会で愛されているかが見えてくる。
「香港では誰もが彼に対してポジティブなイメージを持っています。かつて芸能人の私生活やスキャンダルを積極的に報じることで知られた大衆紙『蘋果日報(アップル・デイリー)』でさえ、彼に関してはネガティブな写真や悪評を載せませんでした。彼は香港ではそれほどリスペクトされている存在です」
表舞台から遠ざかりながら、なぜ彼はこれほど支持されるのか。その背景を探っていくと、国境や時代にしばられず愛される、彼ならではのユニークな魅力が浮かび上がってくる。(つづく)
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