そして2023年、北島氏は副市長を辞職し、無所属新人として県議選に出馬。自民現職・藏内氏の選挙区に挑んだ。藏内氏は当時過去4回連続で無投票当選しており、20年ぶりの選挙戦となった。
東ドイツが解放されたときのような気持ち
「福岡県内では『麻生太郎氏、武田良太氏、藏内勇夫氏の選挙には(対抗馬として)出てはいけない』というのは常識です。睨まれたらどうなるかわからない、と。事実、藏内氏は10回の当選のうち7回を無投票で終えています」
「王国」での選挙は厳しかったという。
「友達なんかも、藏内陣営に見られていることを怖がってか、事務所に挨拶にも来てくれないんですよ。だから選挙に挑戦するっていう発想自体を持ちにくい環境でした。それでも、‟反藏内”的な感情も地元には存在すると感じていたので、立候補したんです」
藏内氏の圧勝かと思われたが、結果は藏内氏9889票に対して、北島氏が8237票と大善戦。1600票ほどの差まで迫ったが惜敗したのだった。
いま、藏内氏を巡る問題が次々と発覚する中、北島氏は率直な心境を口にする。
「マスコミも何もかも、藏内氏に握られていると感じ、ずっと信じられない状態でした。こうして彼の政治手法を問題視する声が広く報道されるようになり、ようやくベルリンの壁が崩壊したような、東ドイツが解放されたときのような気持ちです」
「王国」の崩壊も始まるのだろうか。
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