一家が「協力」して取り組んだ殺人

 そこで孝紘がCさんの背後からタオルで首を絞め、仮死状態にしたのである。Cさんが死亡していると思い込んだ兄弟は、Aさんの指輪など貴金属類の入った小型金庫を強奪すると、Cさんを車のトランクに詰め込んで、市内を流れる諏訪川へと向かう。

小野一光氏 ©文藝春秋

 到着した橋のたもとで兄弟がトランクを開けると、意識を取り戻したCさんが上半身を起こして命乞いをしてきた。そこで孝紘が顔を殴りつけて倒し、孝が首にロープを巻き付けると、その両端を2人で数分間引っ張る。やがて彼らは、動かなくなったCさんの首と両足首にコンクリートブロックを固定して、川に投げ込んで殺害したのだった。

 同じ頃、真美は債務者の居所を探すことを口実に、Aさんを呼び出していた。しかし、実際に本人を前にするとためらってしまい、北村組の事務所があるアパートで、翌朝まで何も知らない彼女と世間話を続けてしまう。

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 その日の午後、Aさんを手にかけることができなかった真美は、孝に電話をして助けを求める。そこで孝は孝紘を犯行に誘うと、睡眠薬を混入した弁当をAさんに食べさせて、眠らせる計画を立てたのだった。

相撲部屋にいた頃の北村孝紘(筆者提供)

 その日の深夜、實雄も加わった一家4人は、睡眠薬で寝入ったAさんを車に乗せ、人気のない大牟田港の岸壁へと移動した。そこで孝紘が、彼女の首を背後からワイヤー錠で絞め、窒息死させたのである。

※本記事の全文(約4000文字)は、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」に掲載されています(小野一光「傍若無人な親子4人による、あまりに場当たり的で凄惨な4人の殺害」)。

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