28歳のとき、41歳年上の伝説的漫画家・真崎守氏と結婚した漫画家の恋池りもさん(44)。結婚からわずか3年後に真崎氏のアルツハイマー型認知症が発覚し、以来10年以上にわたって介護と仕事を両立させてきた。
そんな2人の歩みを綴ったエッセイ漫画『だからわたしは41歳年上の夫と暮らしてます』を上梓した恋池さんが、夫婦のリアルとこれからについて語った。
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恋池さんが18歳で入学した漫画の専門学校で出会った
恋池さんと真崎氏の出会いは、恋池さんが18歳で入学した漫画の専門学校だった。講師として赴いていた真崎氏は「お前の漫画はここがとってもいいところだ。俺はお前の最初の読者で、ファンだからな」と言い、恋池さんの心をつかんだ。
卒業後も交流は続き、恋池さんは勝手に真崎氏の家の隣駅に引っ越し、やがてその家の1階に下宿するようになる。「とにかくずっと一緒にいなきゃ」という謎の使命感に突き動かされた末、2010年に入籍した。
朝には大抵おねしょがあり、排泄のケアや着替えが日課
結婚の3年後、2013年に認知症の診断が下りると、恋池さんは「私が認知症を治してやる!」と1人で抗い続けた。怪しい健康法にすがり、高額な野菜を買い込んだ時期もあったが、道端で倒れてパニック障害のような状態に陥り、限界を迎える。両親に駆け込むと「漫画は続けなさい」「ちょっと悲劇のヒロインぶりすぎ」と言われ、ようやく周囲のサポートにつながることができた。
現在は慢性硬膜下血腫の手術を経て症状がさらに進み、真崎氏は恋池さんの名前も顔も覚えていない。朝には大抵おねしょがあり、排泄のケアや着替えが日課だ。それでも恋池さんは「先生のことがずっとかわいい」と言い、老人ホームへの入所にも踏み切れずにいる。デイサービスのスタッフから「奥さんといるときが一番生き生きしてますよ」と聞かされるたびに、気持ちが揺れるのだという。
「使っていいと言われていたので、自費出版やDIYに使っちゃいました(笑)」
介護の重さについて問われた恋池さんはこう語る。「先生のせいで不幸になっちゃいけないなと思ってて。先生は最初からずっと、『自分のやりたいことをやれよ』って言ってたんです。で、『そのために俺が邪魔になるんだったら、いつでも捨てなさい』って」。その約束を守ることが、今の恋池さんにとっての原動力だ。
先生の貯金も「使っていいと言われていたので、自費出版やDIYに使っちゃいました(笑)」と明かす。そして将来については、「私はまたいい人を見つけて結婚して、幸せになろうと思ってます」と笑顔で話す。2人の関係の全貌は、インタビュー本編で詳しく語られている。
〈つづく〉


