調理師免許を持ち、シェフとしても活動するセクシー女優・川越にこ。6月に発表した3冊目の写真集『TRITON』(徳間書店)が好評を博している彼女だが、その華やかな現在の姿の裏には、壮絶な過去があった。

 川越にこさん ©細田忠/文藝春秋

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MVPを獲った矢先に交通事故、右手が麻痺して…

 調理師専門学校を卒業した川越は、ウェディング系のホテルに就職。400人の中で若手として初めてMVPを獲得し、新卒の料理人としては異例の30万円近い給料を手にしていた。「同級生からも『一番頑張ってるのはお前だよな』って言われるようになって」と川越は振り返る。

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 しかし、そんな絶頂期に悲劇が訪れる。「自転車に乗っていたら、車に右手をはさまれて。神経が麻痺して、使えなくなってしまった」。料理人にとって手の麻痺は致命的だ。MVPを獲ったばかりの川越に対し、周囲の先輩料理人たちは「MVPのくせに、全然使えねえじゃん」という雰囲気になっていったという。

 追い詰められた川越は、人生で初めて本格的にうつ状態に陥った。オープンキッチンで料理を作りながら、「つらいよね、苦しいよね、大丈夫だよね」とずっと自分に話しかけ続ける日々。そんな彼女を見たシェフから「お前、やばいよ」と言われ、自身もこのままではいけないと感じた川越は、縁あって伊勢神宮へ向かった。

 

「109の近くでスカウトに声をかけられた」セクシー女優になった経緯

「スピるわけじゃないんですけど、そこで何か憑き物が落ちたように、すべてがスーッと抜けて」。帰京した数日後、雨の降る渋谷で帽子を深くかぶりダサい格好をしていたにもかかわらず、109の近くでスカウトに声をかけられた。それが、セクシー女優への転換点となった。

 現在の事務所では、スリーサイズを聞かれることもなく、ひたすら法律の説明をされたという。この業界に飛び込む決断には、知名度・資金集め・人脈という3つの明確な理由があり、将来自分の店を持つための布石として計算されたものだった。「だから、同業者からは嫌われるんですよ」と川越は笑う。

 料理人からセクシー女優へ——その異色の転身の全貌は、インタビュー本編で詳しく語られている。

〈つづく〉

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