Amazonプライム・ビデオほかで配信中の映画『メイ・ディセンバー ゆれる真実』は、日本公開から2年以上が経っても人々の心をざわつかせる問題作だ。この映画の元になったのが、1990年代にアメリカで実際に起きたメアリー・ケイ・ルトーノー事件である。
「真実の愛か禁断の過ちか」と世界的な物議を醸したこの事件は、アカデミー脚本賞候補となった本作をはじめ、たびたびフィクションの題材にもなってきた。『メイ・ディセンバー ゆれる真実』では、ジュリアン・ムーアが加害者に似た役を演じている。
34歳の小学生教師が6年生と恋に落ち、妊娠
メアリー・ケイ・ルトーノーは事件当時、4人の子を持つ34歳の小学校教師だった。彼女は担任していた6年生の男児、ヴィリ・フアラアウ(当時13歳)と恋に落ち、彼の子を妊娠。夫にラブレターを発見されたことで逮捕され、児童強姦罪で服役することになる。
だが、物語はここで終わらない。刑期を終えたメアリーはヴィリと会い続け、再逮捕される。2度目の服役中に2人目の子供を出産したメアリーは、出所後、43歳の時に成人したヴィリと結婚。テレビ局がスポンサーとなった豪華な結婚式は、二人の歪んだ関係を「禁断の純愛物語」として美化し、世に広めた。メアリー自身も、ヴィリとの関係は当初から犯罪ではなく、恋愛関係だったと信じて疑わなかったという。
しかし、メディアが作り上げた「愛の物語」の裏で、一人の少年の人生はかき乱されていた。ヴィリが30代半ば――奇しくも事件当時のメアリーと同じ年齢になったとき、二人の関係は破綻。しかし離婚後、メアリーが癌でこの世を去った時もヴィリは彼女のそばにいた。
世間から好奇の目に晒され続けたヴィリは、後にこう語っている。「メアリーとの人生は、映画よりずっと複雑だった」。世間を騒がせたスキャンダルの裏にある、もう一人の当事者から見た真実とは――。
【本編はこちら】小学校教師(34)が生徒の子どもを妊娠…「夫がラブレターを発見」「車内で一緒にいるところを逮捕」当時13歳だった元少年から見た、2人の関係の真実
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