簗和生農林水産相(47)は10月14日夜、総理大臣官邸で高市早苗首相と会談し、辞表を提出した。記者団に対し簗氏は「国会審議に迷惑をこれ以上かけるわけにはいかない」と辞任の理由を語った。
地元会合での「道路予算カット」発言や衆院選での「シャトルバス買収」疑惑に加え、同日には週刊文春で「運動員への買収(選挙事務員への報酬支払い)」疑惑が新たに報じられ、野党側が問責決議案の提出を構えるなど追及を強めていた。
辞任へ追い込まれるきっかけとなった「シャトルバス買収」疑惑の速報記事を再公開する。(初出:「週刊文春 電子版」2026年10月7日配信)
「恫喝音声」問題で批判を集める簗和生農相(47)が、2024年10月と今年2月の衆院選において、公示日に開いた出陣式に支援者らをシャトルバスに乗せて集めていたことが、「週刊文春」の取材でわかった。支援者らはバス代を支払っていないと証言しており、公職選挙法違反(有権者買収)の疑いがある。
自身を支持しなかった自治体の道路予算を「カットした」
簗氏は慶応大学商学部を卒業後、東京大学大学院を修了。衆院議員の秘書などを経て、2012年の衆院選で初当選を果たした。栃木3区が地盤で、現在当選6回。文科副大臣などを歴任後、今回、コメ問題などを舵取りする農相に起用された。
その簗氏に発覚したのが、「恫喝音声」だ。「週刊文春 電子版」は9月30日昼、簗氏が今年5月に地元関係者との会合で、自身を支持しなかった自治体の道路予算を「カットした」などと語った音声について報道。簗氏は当初「コメントを控える」と繰り返していたが、10月5日、「発言について撤回をし、お詫びをいたします」と謝罪した。
だが、簗氏を巡る問題はそれだけではなかった。

