「どこから来たんですか?」と記者に声を…

「近くの海岸を散策され、近隣の方々と交流される機会がありました。ただ、上皇さまは『どこから来たんですか?』『お幾つですか?』と一般人ではなく、記者に声をかけ、職員が慌てていた。『風が強いですね』とも繰り返し仰っていました。一方の上皇后さまは、しっかりとした足取りで歩いておられた印象です」(居合わせた人)

 それだけではない。最近目立つのは、当初予定されていたお出ましの中止が相次いでいることだ。

今年5月、葉山御用邸の近くを散策されるご様子

「昨年5月には葉山御用邸を訪れる予定でしたが、上皇さまの検査入院で見送られ、10月末からに変更になった。今年5月10日に予定されていた大相撲夏場所の観戦は、上皇后さまのお疲れを理由に中止。8月恒例の軽井沢でのご静養も、暑さの負担を避けることを理由に取りやめられました」(別の宮内庁担当記者)

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海外への訪問を断念された

 お出ましの急減に伴って、上皇ご夫妻に関係する宮内庁の予算も著しく減少している。概算要求の資料によれば、例えば、公室借上料(同行する職員らの分も含めた宿泊費)は24年度の555万円から、昨年度は231万円と4割程度に減っていた。

「上皇ご夫妻の海外訪問に随行する職員の航空チケット代は、24年度の概算要求では2284万円を計上していました。ところが、25年度以降はゼロになった。皇太子時代を含め、延べ115カ国を訪問されてきましたが、体調面を踏まえ、海外へのご訪問は断念されることにしたのでしょう」(同前)

避けては通れない“相続の問題”

 そして“終活”という意味で、上皇ご夫妻も避けては通れないのが、相続の問題だ。皇室解説者の山下晋司氏が解説する。

「昭和天皇が崩御された際、現金や有価証券などの私有財産が約18億7000万円ありました。上皇陛下と香淳皇后がそれぞれ約9億円ずつを相続。上皇陛下は約4億2800万円の相続税を収め、残りが私有財産となった。常陸宮殿下ら他のお子さまは相続放棄されたようです」

 三種の神器や皇后のティアラ、祭祀で使う刀や書物など皇位とともに伝わる「由緒物」については、相続税法の規定で課税対象にならない。一方、外国の元首からのプレゼントや献上品などは一般国民と同様に相続税の課税対象になるという。