「上皇陛下と香淳皇后は課税対象になる美術品や工芸品の多くを国に寄贈され、宮内庁が1993年に建設した三の丸尚蔵館に収蔵されました。その後、所管が国立文化財機構に移り、展示面積は従来の約8倍に拡張。今年11月にはグランドオープンを迎える予定で、将来的には上皇上皇后両陛下の私有財産も加わると見られます」(同前)
私有財産の中で気になるのが、美智子さまが公務の場でお召しになってきた帽子。デザインを手掛けてきたオートモード平田の平田欧子氏が明かす。
「在位中は御所へ何度も伺いました。顔に近い帽子は少しの変化で印象が変わるもの。美智子さまはご自身の位置でお被りになり、角度や形などのご指示も頂き、細かな調整を重ねました。美智子さまはたくさんのお帽子をお持ちですが、ご退位後は作っておりません。お帽子はご公務で欠かせないものでしたが、ご退位後はその必要がなくなりました」
宮内庁に再雇用された学芸員
三の丸尚蔵館を巡っては、最近、同館の学芸員として30年以上勤務した女性が、定年退職後、宮内庁に再雇用されたという。
「三の丸尚蔵館への寄贈品を選ぶための人選とも言われています。美智子さまの帽子も私有財産として寄贈されるのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)
退位を経て全ての公務を譲られ、“終活”を進めてこられた上皇ご夫妻。それでも、これからの皇室の在り方に関して懸念されていることがあるという。
「生前退位の際、上皇陛下は日本会議をはじめ、退位に反対する保守派の動向を懸念されていました。皇室典範改正を巡る議論でも彼らの存在感は大きかった。しかし、今回の法改正で盛り込まれた旧宮家から養子を受け入れる制度について、上皇陛下は『国民の理解』の観点から否定的な見解をお持ちでした。安定的な皇位継承に心を砕かれてきたからこそ、複雑なお気持ちを抱かれているように映ります」(同前)
上皇ご夫妻が心安らぐ日々を送られることを祈りたい。
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