2024年 「規制しても結局こうなんだ」

 2024年10月、渋谷駅周辺での夜間の路上飲酒が通年で禁止された。規制は前年以上に強まったが、それでも狂騒を求めて渋谷に集う人は多かった。

 セーラーサターンに扮した「スラッシュ」さんは、渋谷ハロウィーン歴10年ほどの常連だ。軽トラ横転事件も目撃したといい、「今のような規制は絶対に必要だと思っています」と語った。

セーラーサターンのコスプレで着飾る男性。普段は福祉関係の仕事とマジシャンを掛け持ちしているのだとか ©文藝春秋

 一方、大勢の男性から撮影を求められていた、ももさん(25)となるさん(22)の見方は違った。

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「規制しても結局こうなんだという感じはありますよね。なのにセキュリティはウチらに『その場を移動しろ』って言うんです。ウチらより周りの人を注意してほしかった(笑)」

外国の人と写真を撮ったり、見知らぬ人とコミュニケーションがとれることが一番の魅力と語るなるさん(右)とももさん ©文藝春秋

 街の側の反応も割れた。仮装客の入店を断る飲食店がある一方、その斜向かいの店は「コスプレ着用のお客様ドリンク500円」と看板を掲げていた。

 前年に人が流れ込んだ新宿では、吉住健一区長が「人間としていかがなものかというイベントになっている」と苦言を呈し、トー横として知られるシネシティ広場を閉鎖した。それでも人々は周囲の道路に押し出されただけで、取材中には男性グループ同士の殴り合いも起きた。長野から来た男性は、渋谷を避けた理由をこう話した。

中性を目指して身を飾っているという男性。別の用事に合わせて長野から東京を訪れているのだという ©文藝春秋

「渋谷のハロウィーンはオワコンだと聞いて、消去法で新宿に来ました」