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iPhoneの空き容量を“いますぐ”「ギガ単位」で確保する6つの方法

2018/10/26

(3)「Kindle」など電子書籍や動画配信サービスを“アプリごと”削除する

 電子書籍や音楽、動画配信サービスのメディアデータはファイルサイズも大きく、かなりの容量を占めていることも多いだけに、優先的に削除したいところ。アプリ上でひとつずつ手動削除しても構いませんが、購入済みのコンテンツならば再ダウンロードは容易なだけに、アプリごと一気に削除し、用が済んでから再ダウンロードする方法も検討したいところです。これならば通常の方法では消せないキャッシュファイルも併せて削除できますし、アプリも最新版にアップデートできて一石二鳥です。

 ちなみに電子書籍については、コミックは50~100MBほどの容量があるので大量に削除すれば効果は大ですが、テキストコンテンツはせいぜい数MBなので、頑張って何十冊と削除しても空き容量への影響はそれほど大きくありません。それよりはむしろ、消し忘れているコミックのサンプルを優先的に削除したほうがよいでしょう。

電子書籍アプリ「Kindle」。この時点では857.5MBの電子書籍がダウンロード済みであることが分かります。アプリごと削除を実行します
アプリを削除後、再インストールした状態。ダウンロード済みデータがなくなり840MB近い空き容量を確保できました

(4)「Safari」など特定アプリのキャッシュを消去する

 多くのアプリは使っているうちにキャッシュが溜まってくるものですが、なかにはそれらのキャッシュを手動クリアできるアプリもあります。例えば「Safari」の場合、「設定」→「Safari」を開いて「履歴とWebサイトデータを消去」によってキャッシュの削除が可能です。長期間クリアをしていなければ、数百MB単位でキャッシュが溜まっていることもざらですので、空き容量の確保にはもってこいです。

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 ただしSafariなどのブラウザアプリや、FacebookなどのSNSアプリ(後述)は例外として、一般的にアプリが生成するキャッシュファイルは、全部ひっくるめても容量はそれほど多くありません。日常的なメンテナンスとしては構いませんが、今回のようにとにかく容量を空ける目的であれば、細かいアプリのキャッシュを削除することにこだわるよりも、前述の写真や動画、メディアファイルをひとつでも削除したほうが効果があります。

Safariのキャッシュデータを表示したところ。最近削除したばかりですが、それでもさまざまなWebサイトのデータが合計で210MBも溜まっています
「設定」→「Safari」を開き「履歴とWebサイトデータを消去」でこれらキャッシュデータを削除できます