サブカルを受け入れない層と闘っている感じ
——根本さんは「サブカルチャーの人」と思われることに抵抗はないですか。
根本 昔はその括りが嫌でした。「サブカルだから」っていう人ほど、サブカルを分かっていないという反抗と、自分がサブカルを名乗ることへの申し訳なさがありましたので。ただ、最近は「サブカル」というイメージが集客につながるんであれば、それはそれでいいかなって思っています。むしろ、サブカルを受け入れない層ってあるじゃないですか。そういう人たちと闘っている感じはあります。
——座右の古典ってありますか?
根本 シェイクスピアの恋愛に対する熱量やテンションのありようは好きです。全体で見ると、「えー?」ってところで人が死んじゃったり、わけわかんないことも多いんですけど、熱い想いをセリフで長々と語るようなところは自分に近いものを感じる。すっごい言葉で伝えるんで私(笑)。あとはミュージカルの古典を繰り返し観に行きます。帝劇でやっている中だと「モーツァルト!」「ダンスオブヴァンパイア」。それ以外だと「ゴッドスペル」が好きです。あと、先日までロンドンに行ってて、「マチルダ」っていうミュージカルを観てきたんですけど、めちゃくちゃ面白かったです。子どもが主人公の話で。
——子役が出てくる芝居はやってみたいですか?
根本 やってみたいですね。夜9時までに終演させれば問題ないので(笑)、いつか作ってみたいですね。
写真=佐藤亘/文藝春秋
INFORMATION
月刊「根本宗子」第16号公演
愛犬ポリーの死、そして家族の話
作・演出 根本宗子
12月20日〜31日 本多劇場
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[ここに記述します]http://www.village-inc.jp/nemoto16/