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選手の声を聞くことができない難しさも

 今は選手との接触を避けている。練習中はグラウンドとは別の場所で待機し、選手がクラブハウスへ引き上げてから整備を始める。これまでなら選手にグラウンドや、マウンドの感触などを聞いて整備にあたることができたが、現在はそれが許されない。日本一と言われる甲子園球場は選手と阪神園芸の共同作業で作り上げられてきた分、難しさもあるようだ。

 チームによっては全体練習を再開するなど、開幕の足音が聞こえてきたプロ野球界。金沢さんら阪神園芸の職員も準備は万全だ。

「本当なら試合をやっている時期にも関わらず、野球がないというのは寂しい思いもある。でも、テレビ越しに『甲子園っていいなぁ』と思いながらファンの皆さんが甲子園での野球を観られるよう、選手が思いっきりプレーできるように準備をしていきます」

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 舞台はもう整っている。

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